舞姫会の稽古が行われました。
2015.11.9 -[社務日誌]
平成27年11月6日に舞姫会の稽古が行われました。
今日も残念ながら一人お休みとなりましたが、みんな元気よく集まってくれました。
前回に引き続き本番同様にするため、はじめから拝殿で稽古を開始しました。
はじまりの会の玉串拝礼は、当日、代表として行う6年生の舞姫が行いました。
立礼での作法は前回初めてだったため、時間がないながらも改めてしっかりと教えました。
舞の美しさは本番で発揮されるのではなく、日頃からの佇まいや仕草から生まれるものです。
ですから、神事の拝礼に限らず、目についた時にはそういった普段の所作もなるべく教えるようにしています。
前回直しきれなかった注意点を振り返り、まずは意識をつけて稽古をはじめました。
会館で稽古していた時も、もちろん集中しながら舞っていましたが、より真剣になった先週よりも更に気合いのはいった緊張感のなか舞っていました。
複数人での動きは大分流れるようになってきましたが、足の出し方、手の向き、目線の動きなど、まだまだ合わせるには至っていません。
それでも、6、5年生の子はしっかりと舞っている最中でも間違えると自然に修正して続けたり、低学年の子達も注意された点がなかなか出来なくてもめげる事無く意識して動いていました。
1人での舞はある程度決められている動きの中でも、自分の呼吸、歩幅、わずかな世界観の表現が出来ますが、複数人で舞う時は、呼吸が違えば歩幅も違う、またわずかな表現の違いがあるため、心をあわせるようにしなければ決して上手に舞うことは出来ません。
そのため、体の動きを求めるだけではなく、心を合わせるような気持ちをもって舞うということをしっかりと考えながら舞うように指導しました。
すると、みんな素直で心を合わせるように動く意識が舞にも見て取れて、また一段美しい舞になってきました。
集中力も途切れるどころか、より増して一つ一つの動作に自分の気持ちをのせていました。
1回舞うのに10分は要するため限られた少ない時間ではなかなか何回も出来ませんが、こうして集中する事で爆発的に上手くなっています。
より、美しく、より優雅になるよう神職も指導に熱がはいります。
舞が終了を迎えても自座に返るまでが大事な一つの流れです。
一挙手一投足を大事に歩いてひとまず終了としました。
休憩場の会館に移る際にも夜の神社は不思議なようで、とても興味深そうにみんな眺めていました。
手早く準備して休憩に入りましたが、みんな仲良くなりお互いに心許し始めたのか、いわゆる女子トークで大盛り上がりしていました。
盛り上がったところで中々時間もないので、けじめを付けてすぐ掃除を開始しました。
まだ若干時間もあるため、ギリギリまで稽古に専念しました。
自分の席から舞う場所までいく所作も、少ない練習にも関わらず板についてきました。
お互いを目で追って合わせるのではなく、お互いの呼吸、雰囲気を感じ取ってより精度の高い舞を目指します。
一回ごとに洗練され呼吸も少しずつ合わさってきました。
残り僅かですが、まだまだ修正できるところがあるのでより細かく見ていきます。
終わりの会も本番の玉串拝礼と同じ要領で行いました。
先生からの本日の総評も真摯に耳を傾けて聞いていました。
本番は緊張しますが、間違ったとしてもしっかりと舞い続けてもらいたいと思います。
残りわずか、より良い舞を目指します。