全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

新成人がお参りしています。

2016.1.11 -[社務日誌

今年は1月10日が成人の日ということで青森市では成人式が行われていました。

深々と降る雪の中にも関わらず、振り袖姿やスーツを着た晴れ着姿の成人のお参りを境内でも見かけました。

成人式は冠婚葬祭の冠にあたり、成人を迎えることは長い人生の中でも特に重要な節目の一つでもありました。

現在は1月の第二月曜日を祝日として満20歳に達した若者を成年として祝う式典であり、愈々子供から大人へと成長したことを示す人生の通過儀礼となっています。

満20歳をもって成年と定めたのはさほど古い話ではありませんが、それ以前は元服や裳着などの儀礼として奈良・平安時代には存在し、12歳~16歳頃の年齢時に行われていました。

その頃は総角と呼ばれる幼少期の髪形から大人の髪型へ変えたり、普段着る召し物や歯をお歯黒にしたりなど、容姿を様々変えることによって自らの立ち振る舞いを整え、その土地土地の荒行等の儀式を受けることによって肉体的にも精神的にも、これまでの幼心を逸脱して成人としての立場を社会的に認識してもらい、氏神様に報告することで神事などにも参加をする資格が与えられていました。

現在の成人式ではこうしたことはなくなっていますが、法律的にも成人としての資格ができ、選挙権や結婚の自由の権利等が与えられています。

そのような意味では現在においても変わらずに人生に於ける大きな一つの転換期となる節目であり、氏神様にお参りをして青成人としての自覚を報告するすることは大切なことでもあります。。

残念ながら今年は終日ご祈祷で身動きが取れず写真を撮れませんでしたが、皆さん子供から大人へとなる喜びの顔で溢れていました。

今年成人を迎えた皆様が大人の自覚と覚悟を心に形成し、更なる飛躍と幸多き人生を送れますよう廣田大御神に祈念申し上げます。