初午祭(消防団出初式の無事故無火災祈願)を執り行いました。
2016.2.6 -[社務日誌]
早朝より消防団出初式に伴う無事故無火災祈願の初午祭(はつうまさい)が執り行われました。
初午祭は2月はじめの午の日に行われるお祭で、稲荷様の縁日でもある事から全国各地の稲荷神社ではお祭りが執り行われています。
稲荷様の縁日が初午となった由来は様々ありますが、稲荷神社の総本宮である伏見稲荷大社のご祭神が稲荷山に降臨したのが初午の日であり、その御神徳にあやかり縁日祭となったという説が一般的です。
毎年、廣田神社では初午の日に青森市長をはじめ消防団長、消防幹部や各分団長等が市内から参集し、無事故無火災を祈願して出初式が執り行なわれます。
無事故無火災の祈願が行われた後は、社殿前にて各地区から集まった益荒男達によって纏い振り(まといふり)が奉納されます。
纏い振りが初午祭に行われるようになったのは、初午の日に雨が降らないとその年は火事が起こりやすいという伝えから纏い振りをして雨乞いをしたのが始まりといわれています。
今年は神事が始まるまでは雪が降っていたため、昨年よりも少なくなるかもしれません。
纏い振りでは青森市長(代理)の号令によって纏い振りの代表と対面し、続いて益荒男たちに指揮をして奉納が始まります。
今年も一糸乱れぬ息の合った勇壮な纏い振りでした。
一見すると軽々と振り回しているまといも、持ってみると見た目以上に重く、纏いの馬簾(ばれん 細長い飾り)が小切れ良い音を出すには熟練した技術がいるそうです。
掛け声と共に空高く突き上げる姿にお参りしている方や道を歩いている方も立ち止まって見ていました。
初午の日が早いと火事が多いと言われ、今年は6日ということで比較的早いということもあり、より一層気を引き締めて防火の呼びかけをするそうです。
市長より訓示を受けた後は消防団長から挨拶があり、今年も無事故無火災を目指して全消防団員でしっかりと地域の安全、街の安全を守っていくようお話しがありました。
祈願祭はしましたが、もちろん各人の火防意識がとても大切です。
火の消し忘れなどには十分お気を付け下さい。
纏い振りはどなたでも参観することが出来ますので、ぜひ来年の初午の日にお越し下さい。
青森市の無事故無火災並びに消防に従事する皆様の安全健勝を廣田大御神に祈念申し上げます。