祈年祭を執り行いました。
2016.3.21 -[社務日誌]
本日朝8時30分より祈年祭が斎行されました。
ここ数日の暖かさよりは若干冷たい風が吹いていたものの、空はすっかりと春の青さで覆われ気持ちの良い日となりました。
祈年祭(きねんさい)は「としごいのまつり」とも呼ばれ、国家安泰、皇室弥栄、氏子安寧、そして五穀豊穣、商工業の生産発展を祈念する一年の中でも最も重要なお祭りの一つです。
神社によっては春の大祭として「春祭り」と称している所もあり、宮司が兼務している青森市や上磯地域の神社では雪の関係や春祈祷の彼岸前後に合わせて3月や4月に多く行われていたりします。
祈年祭の由来は諸説ありますが、春の農耕儀礼をもとに天武天皇4年(675)の神名帳に記されいる官社(3132社)に対して幣帛(供え物)が奉られ国家祭祀として制定されたのが始まりとされています。
多くの全国の神社では2月17日に執り行われることが多いのですが、先程の理由などもあり廣田神社の祈年祭は3月21日と古来より定められています。
古くには盛大に行われていたそうですが、いつからか中断され現在は神職のみが奉仕する神事となっています。
先に述べた通り一年でも最も重要な祭典の一つでもありますので、多くの氏子崇敬者にも参列してもらえるようにしていきたいと思います。
五穀豊穣並び氏子崇敬者の益々のご多幸ご健勝を廣田大御神様に祈念申し上げます。