舞姫会の稽古が行われました。
2016.3.26 -[社務日誌]
平成28年3月25日に今期最後の舞姫会の稽古が行われました。
昨年の7月から発足した舞姫会の第一期生もいよいよ最後の稽古になりました。
新嘗祭後は一か月に一回ということで久し振りの再会にみんな喜んでいました。
残念ながら一人欠席となりましたが、途中で遅れてきた子達もはじめの会から合流して最後の稽古がはじまりました。
最後とあってもふざけることなく真剣に稽古に向き合っていました。
これまでは新嘗祭に向けて複数人の舞をしてきましたが、前回同様に今回は個々の力を伸ばすために一人舞をまず練習しました。
はじめは一か月ぶりの稽古ということで少しぎこちない動きでしたが、あっという間に感覚を取り戻していました。
また、新嘗祭後でも一か月に一度の稽古とはいえ続けていたため少しずつ上達もしていました。
一通り一人舞を稽古した後は改めて六人舞の稽古をしました。
流れはすっかり体に染みついて動いているため、細かい動きや他の舞姫と息を合わせるよう重点的に指導しました。
仲良くなってきているのもあり、また舞に余裕が出てきたこともあり、徐々にですが舞にも統一感が出てきました。
第一期生の舞の稽古は最後ですがとても真剣に最後までやってくてました。
お楽しみの休憩時間も手慣れた様子でお茶出し、お菓子の用意、お片付けまでしっかりとこなしていました。
そして、今月は3月ということで、恒例となっている講話ということでひな祭りについてお話ししました。
ひな祭りはどのように始まったのか、またどのように変わっていったのか、そしてどんな願いが込められて伝えられてきたのかなど絵や写真を使って説明しました。
ひな壇に載っている様々なものは見たことがあっても、どのようなものなのかはわからないため、とても熱心に聞いていました。
終わりの会でもしっかりと玉串を捧げて稽古の無事終了を祈っていました。
毎回行っている一人一人の稽古感想も、回を重ねる毎に反省点、良かった点を客観的に見つめて自分の言葉で話すのも上手になってきました。
終わりの会終了後にはパラオ共和国での慰霊祭の話を宮司から紹介してお土産を配りました。
パラオ共和国でどのようなことがあったのか、そして今はどうなっているのか、写真入りの本を見せて説明しました。
パラオ共和国が戦火になったこと自体が想像出来ないようで、お話しが終わるとすぐに集まってきて熱心に本を見ていました。
とても興味深そうにしていたので、1ページずつどのような状況なのかなど本を見ながら詳しく教えました。
戦争の愚かさや悲惨さを伝えて過ちを犯さないようにしっかり教えると共に、今こうして日本人として生きていられる先人への感謝を忘れないよう後世に伝えていくことはとても大事なことです。
日本が大切にしてきたことをこの舞姫会を通して少しでも感じてくれていたら幸いです。
来月は舞姫会第一期生終了奉告祭を執り行って全て終了になります。
新しい舞姫の募集は5月から行う予定ですので是非ご参加お待ちしております。