全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

第90回四條公祭並び庖刀碑慰霊祭が執り行われました。

2016.4.26 -[社務日誌

平成28年4月24日に第90回四條公祭(しじょうこうさい)並び庖刀碑慰霊祭(ほうとうひいれいさい)が執り行われました。

庖刀碑慰霊祭

これらは食の営みへの感謝と日本料理の技術向上を願い、毎年4月下旬頃に青森市内の日本料理人で構成される青森清庖会(あおもりせいほうかい)さんが主催となって執り行っている神事です。

庖刀碑慰霊祭

先ずは平成8年の第70回四條公祭を記念して廣田神社境内に建てられた、庖丁を慰霊して納める庖刀碑の前にて損傷した料理人の命ともいえる庖丁を懇ろに慰める庖刀碑慰霊祭を執り行いました。

庖刀碑慰霊祭

今年は満開の桜にあたりピンクの花びらがヒラヒラと舞い散るなか、庖丁2丁が庖刀碑に納められ、同時に新たな庖丁も祓い清められました。

庖刀碑慰霊祭

風が強く若干冷たかったものの春の陽気な日差しが降り注ぐ気持ちの良い日となりました。

庖刀碑慰霊祭

参列された青森清庖会の皆さんもそれぞれに玉串を捧げ感謝の祈りをしていました。

庖刀碑慰霊祭

使い捨てるものが圧倒的に多くなった今の時代にあっても、食という命を取り扱う庖丁を大事にして慰霊の誠を捧げる想いはとても素晴らしい姿勢だと思います。

庖刀碑慰霊祭

会員の手によって丁重に損傷刀が庖刀碑の真下に納められ、無事に今年度の庖刀碑慰霊祭も終了しました。

庖刀碑慰霊祭

最後に恒例の集合写真を撮影して四條公祭の準備へとなります。

庖刀碑慰霊祭

四條公祭とは景行天皇より膳大伴部(かしわでのおおともべ)の姓を賜った料理の祖神様である磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)と、料理技法の四條流(しじょうりゅう)庖丁式を確立した四條中納言藤原政朝公(ふじわらのまさともこう)に、食の恵みの感謝と料理技法の向上を祈願する神事です。

第90回 四條公祭

毎年、庖刀碑慰霊祭後に輪番で市内のホテル神殿で執り行われますが、四條公祭では青森清庖会会員だけではなく、市外、県外の来賓と共に青森市内中のあらゆる食にかかわる団体の方々が参集して一緒に祈りを捧げます。

第90回 四條公祭

その四條公祭も今年で第90回を迎える記念となり、例年以上に身の引き締まる思いの中厳粛理に行われました。

第90回 四條公祭

そのようなこともあり、案内の冊子も今年は歴代の功績を掲載した特別なものとなり集まった人々に配られました。

第90回 四條公祭

終了後は神事が行われたホテル青森にて懇親会となり会長挨拶、来賓挨拶、、功労者表彰が行われた後、鏡開きの乾杯が盛大に行われました。

第90回 四條公祭

新たな歴史を刻んで100年へと向かっていく言葉が掛けられ懇親会がはじまりました。

第90回 四條公祭

今年は余興でわの會さんによるねぶた囃子が賑やかに奏でられました。

第90回 四條公祭

また、ミスター跳人を有する跳勇会さんも集合して一緒に跳ねました。

第90回 四條公祭

大正時代から連綿と続く90回目を記念して歴史をたどる記念冊子と、日本料理の心得「食事作法・しきたり」という本が製作され食事作法だけではなく青森の旬の情報や食にまつわる様々な知識がまとめられたものを頂きました。

第90回 四條公祭

青森の料理人が90回に渡って毎年欠かさずに食の営みに感謝を捧げ日本料理の技術向上に努めてきた歴史は大変に格式高く、素晴らしい精神だと思います。

第90回 四條公祭

そのような料理人が調理するものを頂きながら食というものを今一度見直してみてはいかがでしょうか。

青森清庖会様の益々のご繁栄と会員皆様の更なる料理技法向上を祈念申し上げます。