平成28年4月30日に蟹田八幡宮境内末社稲荷宮の本殿改修仮遷座祭並び鳥居解体安全祈願祭が執り行われました。

宮司が兼務している蟹田八幡宮の境内に鎮座する末社、稲荷宮の本殿基礎のモルタル部分が老朽化で激しく損傷し、不安定な状態にあることから改修工事を行うことになりました。

また、鳥居も長年、ヤマセ（東風）等の風雪に耐え忍んだ結果、腐食が進行し、いつ倒れてもおかしくない状態になっていたため取り壊すこととなり解体の安全祈願もあわせて行われました。

御神体が座している本殿の改修工事のため、一時的に場所をお遷り頂くために拝殿に仮殿を設けて御神座を用意しました。

今回の仮殿は目視できないように総代さんが製作した木の枠に白布をかけたものが用意されました。

神様がお遷りになる際は浄暗（じょうあん）と呼ばれるく暗い中で執り行われるため、日の暮れ始める夕方から執り行いました。

厳粛に祭儀も進められ、御遷座戴く際には総代さんにもお手伝い頂き滞りなく無事納められました。

仮殿への遷座後は鳥居のお祓いを執り行い、総代さんにはお供えされたお米やお塩などを鳥居周辺に散供してもらいました。

本殿の改修が無事終了した後、再びお戻り頂くための本殿遷座祭を執り行い全てが終了となります。

神事が全て終了したころにはすっかりと真っ暗となっていました。

総代さんが方の敬神深いお気持ちで、これからも後世に継いでいけるのは大変ありがたく思います。

工事での怪我事故ないようお祈りいたします。