例大祭の宵宮(前夜祭)が執り行われました。
2016.6.25 -[社務日誌]
平成28年6月19日に皇紀2676年、平成28年の例大祭の宵宮(前夜祭)が執り行われました。
一年でも最も大切なお祭りでもある例大祭の前夜祭は神社や境内を装飾して灯りをつけ、御神威を高めて夜通し神社に忌み籠り、心身を清らかな状態にして明日の例大祭の無事斎行を祈願するためのお祭りです。
青森市や津軽地方では前夜祭を宵宮(よいみや)、夜宮(よみや)と称し、露店が連なり様々な演芸が行われるなど夏の風物詩になっています。
そのため多くの氏子崇敬者がお参りに来られますが、数日前から梅雨入りした青森市では雨が続いていたため心配されました。
ただ、廣田神社の宵宮は雨が降るというのが昔から云われていて、雨乞いの神事としても信仰する方が沢山いらっしゃいます。
しかし、その心配も杞憂となり、また、日曜日という日柄にも恵まれ近年稀に見る人出となりました。
責任役員、総代、世話人さん方も朝からご奉仕頂き準備も万全に迎えることが出来ました。
今年もまた新しい奉納演芸や神賑わ行事も加わり、老若男女たくさんの方のお参りとなりました。
宵宮
一時には歩くのが困難なほど沢山の方が来ていました。
拝殿前も時間によってはお参りする方で行列が出来ていました。
昨年から様々な催しや休憩スペースを設けたのも好評で廣田苑も賑わっていました。
奉納演芸
津軽三味線 山上進
圧巻の津軽三味線に今回はお弟子さんの男の子も共演してくれました。
師匠顔負けの堂々とした演奏で皆さんを沸かしていました。
その上手な演奏に見てくれていた人からオハナも受けていました。
津軽三味線だけではなく、得意のギターも演奏され聞き慣れたフレーズに沢山の拍手が響いていました。
巫女舞 廣田神社舞姫会
昨年から発足した小中学生の女の子による巫女舞を奉奏する舞姫会による「豊栄舞」が舞われました。
宵宮での舞は全員が初めてでしたが堂々としながらも華麗にまっていました。
第二期生の舞姫達はまだ4回程しか稽古していないにも関わらずしっかりと動いていました。
人出の多さに最初は緊張気味でしたが山口さんの生演奏がはじまると自然と体が動いていました。
親御さんだけではなく、ご家族の方もたくさん来られていたそうでした。
こういった小さい女の子による巫女舞は市内では非常に珍しいため、多くの方に興味を引いていました。
また可愛らしい装束をまとい、頑張っている姿が微笑ましく皆さん暖かい目で見ていました。
山口流篠笛 教授 山口汐花
異色の共演となった巫女舞の生演奏に引き続き演奏してくださいました。
青森市といえばねぶたの笛を聞くとは多いですが、この篠笛の繊細な音を聞くとは珍しく聴き入っていました。
オリジナルの楽曲も披露され、その美しい音色の奏でが宵の明星に提灯の明かりがともされ何とも言えない艶美な雰囲気となっていました。
ねぶた囃子 龍鼓会
最後は毎年恒例のねぶた囃子で昨年当神社御祭神の進藤庄兵衛を題材にした青森消防二分団ねぶた会・アサヒビール所属の龍鼓会による演奏です。
すっかり暗くなった境内に轟轟と響くねぶた囃子に一足早くねぶたの訪れに多くの方が聴いていました。
中には一緒に跳ねたり掛け声を掛けている人もいました。
青森市の人はこのねぶた囃子を聴くと、体が反応して集まってしまうみたいです。
神賑行事
大道芸 大道芸人アット
昨年大好評だった県内出身のプロ大道芸人のアットです。
大学時代から培われた華麗な技に小さい子供からお年を召した方まで見入っていました。
また、成功するごとに歓声があがり、軽妙なトークで更に笑わせていました。
お抹茶 裏千家淡交会奥村社中
こちらも昨年からはじまったお抹茶で廣田苑を眺めながらお茶を戴くことが出来ます。
作法も考えずに頂けるということで、家族や若い女性同士や茶道に手慣れた方まで沢山の方が来られ、庭を眺めながらゆったりとした時間を過ごしていました。
大変好評で用意したお菓子が全てなくなり、急きょ追加するほどの盛況ぶりでした。
日が沈むと明かりに浮かぶ神苑がまた幻想的な雰囲気となりしばらく眺めている人も多くいました。
お守り作りワークショップ ハッピーゴーランド
今回はじめての開催でしたが想像を上回る人が押し寄せ、一時は待機者も出るほどでした。
自分で好きな布や紐を選んでビーズ等を使って自由にお守りを納めるお守り袋製作を楽しんでいました。
子供達に大変好評で授与所でも出せるくらいの力作がたくさんありました。
自分で制作したお守り袋に神社から授かる御神符を納め、願い事を書いた紙を一緒に袋に納めて完成するととても喜んでいました。
奉納演芸、神賑行事の皆さん、暑い中でのご奉仕、誠にお疲れ様でした。
明日の例大祭に向けて神職、役員総代一同ご奉仕を尽くし祭典に臨みたいと思います。