舞姫会の稽古が行われました。
2016.7.8 -[社務日誌]
平成28年7月1日に舞姫会の稽古が行われました。
日が落ちる時間が遅くなり稽古がはじまる時間にはまだ明るくなってきました。
それで見つけて気になったのか、時間になると外で舞姫達の声が響いていました。
それで話してみると、これなにー?くぐっていいのー?と茅の輪が気になっているようで質問攻めになりましたので簡単に説明してくぐらせました。
すると他のお友達も気になったようで、やりたい!と言い出したのでちゃんとやってみる?と聞いたところやるー!!という返事をしたので、急きょいつもの稽古を変更して大祓式をすることにしました。
その前に折角なので手水の作法から指導しました。
いつも稽古前にお参りしていて何かする場所という感覚はあったみたいですが、どんなことを、どんな風にする場所なのかは教えていたなかったため一つ一つ説明しました。
日常生活と同じように先ずは自らを清らかにするために行うという事を説明した後、実際にお手本として見せました。
柄杓に口を付けないとか手水の水は飲むものではないなど、非常に関心をもってみんな上手に真似してお作法していました。
次に夏越大祓式でも参列者と共に宣読した大祓詞を読み上げました。
この祝詞はどんなものなのかを先ずは簡単に伝え、間違っても良いので途切れなく読み続けるように話ししました。
大祓詞に振り仮名が付されているとはいえ、初めて見て、初めて読む大祓詞にも関わらず、神職顔に負けなくらい上手に息を合わせて小学生の舞姫達がよどみなく読んでいました。
稽古の時間もあり、初めて読むこというともあり、半分までしか読みませんでしたがとても清々しくなりました。
次に茅の輪くぐり神事を行いましたが、これも先ずは宮司から御神歌「水無月の 夏越の祓ひ する人は 千歳の命延ぶというなり」の意味と歌い方を説明しました。
大祓詞と同様に、初めて見て、初めて読むにも関わらず、宮司の先導に続いて綺麗な声で歌っていました。
恐らく、どれもこれもが今まで触れたことのないものばかりであったからこそ、逆に新鮮に感じていたのかもしれません。
最後に感想を聞くと、「祝詞長かったー!けどこれを全部暗記しているのはすごいね!!」、「楽しかったー!」と言っていました。
今回は子供達から興味を示してくれたのでその気持ちを尊重して実際にやってみました。
これからも子供達の興味を尊重して様々な日本の文化伝統を伝えていければと思います。
そして、今回は外に出たということで始めの会の代わりに拝殿前で稽古始めのお参りをすることにしました。
普段から神社に来るとき帰るとき、稽古の始めの会、終わりの会でもやっているので教えなくても皆ほぼ出来ていました。
とても綺麗な作法でお参りをして始めの会に変えて終了しました。
廣田会館に戻ってからは通常の稽古に戻りました。
先ずは全員で舞を通して舞ってみました。
今日は中学生組が全員欠席でしたが、いつも中学生の舞姫達に甘えているのと違い小学生だけの稽古も新鮮でした。
今回もチーム分けをしてお互いを見合う稽古を行い、見る目を養ってもらいました。
休憩では御神前に供えられたスイカを冷やしてだすと皆大喜びしてました。
また、小学校6年生の舞姫が修学旅行に行ってきたということで皆にお土産を買ってきてくれました。
暑い日だったのがスイカとお土産を食べてスッキリしたのか益々元気になってきました。
ごちそうさまをして片付けが終了したらすぐ稽古です。
気持ちを切り替えて真剣なまなざしで舞っていました。
舞の後には古事記に親しむということで国生みの場面の紙芝居を読み聞かせましたが、初めて聞く物語だったからか先生の紙芝居にくい付くように見ていました。
日本のはじまりが、どのうようなことからはじまったのかを話と絵で伝えました。
自分のことを自分で理解していないと他人を深く理解できないように、自国の神話、歴史を学ばないことには多様な文化歴史が混在する世界の人々とは本当の意味でお互い理解することはできません。
将来、広い世界を見た時に自分たちの起源を語れるようにと、これからも紙芝居を時折見せていきたいと思います。
いつもの稽古と違い様々なことを行いましたが、一人一人の感想を最後に聞いてい見るとそれぞれに色んなことを感じてくれていたようで非常に嬉しかったです。
これからも舞姫達と一緒に様々なことを学んでいければと思います。