平成28年7月10日に蓬田村郷沢地区に鎮座する郷沢稲荷神社の例祭が執り行われました。

天気は良いものの山から吹く風がとても強く木々が揺れていました。

それでも夏の暑さからか拝殿の中にトンボが数匹お参りして気持ちよさそうに止まっていました。

今回、夏の大祭である例祭に間に合うようにと、経年劣化で腐敗していた正面の一之鳥居の新築と、これまで地面がむき出しであった参道の舗装を施した工事が先の春の大祭で執り行った安全祈願祭から無事完成したため、併せて竣工奉告祭も執り行われました。

これまで柱に稚児柱がついた両部鳥居でしたが、朱色に輝く稲荷鳥居に新築された鳥居はひと際目立ち、遠くからでもはっきりとわかるほど立派で目立っていました。

また、雨が少しでも降ると土がむき出しであった参道はすぐ泥になってしまい参拝するのに困難であったため、参道の舗装は総代をはじめ氏子の悲願でした。

そのため表面だけアスファルトを簡単に敷くのではなく、地面を深く掘削して基礎もしっかりした工事をして舗装したそうです。

例祭終了の後、鳥居の前でお祓いをし、参道の渡り初めとして宮司が先導して祓い清めながら続いて氏子総代も参道を歩きました。

新しくなった参道は非常に歩きやすく皆さん大変喜びながらゆっくりと念願の思いを噛みしめながら歩いていました。

これを機に数年前に植樹して以来、あまり手入れがされてなかった桜を剪定し、その周辺が草むらで凸凹としているため土を敷いて平らにする計画もしているそうです。

それで来年の春には満開の桜のもと氏子を集めて神社で観桜会を開くんだと大変意気込んでいました。

真っ白に伸びる参道は大変心地よく神様も喜ばれているようでした。

終了後は公民館に移り直会となりましたが、新しくなった境内にいつも以上に盛り上がり、「あとは神社を新築して後世に渡すだけだ」と、これからの展望も語らいながら楽しく過ごしました。

ぜひ、新しくなった鳥居をくぐり、清々しくなった参道を通ってお参りください。

皇室の弥栄と国の隆昌、地域の発展、氏子のご多幸をお祈り申し上げます。