進藤庄兵衛正次翁頌徳祭が執り行われました。
2016.7.27 -[社務日誌]
平成28年7月18日に進藤庄兵衛正次翁頌徳祭(しんどうしょうべい まさつぐおきな しょうとくさい)が執り行われました。
昨夜からの雨が降っていましたが朝には止み無事参進から執り行うことができました。
進藤庄兵衛正次翁とは弘前藩家老を勤めながら青森城代を仰せつかった人物で、青森のまちづくりを行い青森市の礎を築いた一大恩人です。
その庄兵衛は三代藩主信義の時代に藩主の酒乱によるお家取り潰しを阻止した功績から、中興の祖ともいわれる四代藩主信政に国にも替えがたき臣也と重宝され、藩における重要な政務を任され執り行っていました。
その勤勉な仕事ぶりから鬼の庄兵衛と称されながらも、分け隔てなく上を敬い下を育撫するその誠実で堅実な姿は人々をはじめ藩主からも篤い信頼が寄せられ、多くの人々に慕われていました。
そのため、人々の報恩から心のよりどころであった境内末社の青森観音堂へ夫婦の木坐像が安置され、後に青森の守り神として崇めらてからは毎年頌徳祭としょうしてその功績を称えて御神恩を賜るお祭りが行われています。
そして、現在では毎年7月18日に頌徳祭が執り行われ、4年前からは前夜祭として御神輿とねぶたの渡御が盛大に行われています。
したがって頌徳祭は一年で最も重要なお祭である6月20日の例大祭、春の祈年祭、秋の新嘗祭に次ぐ重儀として廣田神社では執り行われています。
外ヶ浜鎮守城ともいうべき御仮屋の城代として広く執り指揮っていたことから、このお祭りでは宮司が兼務している上磯地域である蓬田村や外ヶ浜町の関係者も参列されます。
また、現在は残念ながら行われておりませんが、数年前までは青森市長も必ず参列され、直々に祭文(さいぶん)として遺功を称える祝辞が神事の中で捧げられていました。
今年は進藤家当主の方も参列頂き御神恩の感謝への祈りが粛々と捧げられました
「青森」という街が誕生してから間もなく数年で400年を迎えます。
その青森の街づくりに偉大な功績を遺した庄兵衛を祀る神社としても、その機運に合わせて何か記念行事が出来ないかと計画しています。
本年も多数ご参列のもと滞りなく執り納めました。
神事終了後には毎年青森に所縁のある方々に奉納講演をしていただいておりますが、今年はJFL昇格を果たし当社の節分祭にも奉仕してくださいましたラインメール青森フットボールクラブのオーナー、榊美樹さんにご講演頂きました。
演題は「サッカーを通して青森の未来を創る」ということでサッカー創生の話から現在の取り組みまでわかりやすくお話し頂きました。
現在、社会人最高峰のJFLリーグにて一年目にして単独1位となり、プロリーグであるJリーグが目前ですが、昇格には単純に強いだけではなく、チームとしての運営も評価されるそうです。
そのため、このまま優勝を飾ったとしてもJ3の規定を満たすホームのスタジアムが青森市にないため上がるのは困難だそうです。
そのような中でもサッカーを通して老若男女の健康づくり、また、次世代のプロ選手の育成、または試合誘致による観光収入など多岐にわたり活動を展開して良き未来を目指して向かっているそうです。
聴講された方のほとんどはサッカーとあまり馴染みのない世代の方々でしたが、非常に興味をそそるお話しで皆さん聞き入っていました。
サッカーという括りだけではなく、青森の誇れる健康体育文化が成熟されること楽しみにお手伝いできることは協力していきたいと思います。
奉納講演後は直会となりました。
上磯の神社の総代さん方も普段は氏神様にてご奉仕をしていますが、今日は参列者としてゆっくりと直会を楽しんでいただきました。
どこも笑いの絶えない盛り上がりで暑気払いのような雰囲気となりました。
また、来賓では青森県議会議員の高橋修一さん、また広瀬八幡宮の責任役員でもある蓬田村長の久慈修一さんにお話し頂きました。
今年も無事お蔭さまを以て青森守護神である進藤庄兵衛正次翁の御神徳を賜ることが出来ました。
青森の益々の繁栄と氏子崇敬者、また、町に住まえる人々の更なるご健勝を祈念申し上げます。