塩越稲荷神社の例祭並び海上運航が執り行われました。
2016.9.5 -[社務日誌]
平成28年9月4日に外ヶ浜町平舘塩越地区に鎮座する塩越稲荷神社の例祭が行われました。
塩越稲荷神社の例祭では先ず塩越地区内の海に出て海上安全、大漁祈願を祈る海上運航という神事が執り行われます。
海上運航では神事が行われる船主を持ち回りで決定し、その船上で祭壇を組んで祈願した後、海に繰り出して地区海域の四隅に移動して祓い清め、散供をします。
今年の船主は「斗南丸」となりました。
青森市は太陽が眩しいくらいの良い天気でしたが、後潟を過ぎたあたりから天気が変わり始め、塩越に着いた頃には全く天候が異なり強いヤマセの影響で白波が押し寄せる荒れた海になっていました。
そのため、今年は前年ながら海上運航は中止となり3年連続の運航とはなりませんでした。
それでも船上で地区長はじめ、漁師の方々がしっかり参列して海上安全、大漁祈願をお祈りし、漁師小屋から祓い清めて散供をして終了しました。
海上へ出れば一緒に何隻か出航するのですが、今回は海上運航が行われなかったため、待機していた小屋の横に国旗と大漁旗をなびかせている船が何艘もありました。
海上運航後は塩越稲荷神社の末社である龍神宮にてお祭りが行われました。
この龍神宮は漁にでる夫やお父さんの無事帰りを待つ婦人方が祈るために創建された神社で、現在でも女性の方々だけが参列してお祭りが行われます。
5名の参列でしたが皆さん真摯に祈りを捧げていました。
最後に塩越稲荷神社での例祭になりますが、神前に大漁旗を供えて今年も多くの氏子さんが参列して祈りを捧げていました。
今年のホタテはとても良かったといわれる昨年以上の豊漁でありながら値段も高かったということで非常に皆さん喜んでいました。
また、70世帯前後しかない小さな村にも関わらず、地元消防団も県の大会の部門別で4位の成績をおさめるなど、他の地域に比べて若い方の活躍もとても多く元気に溢れていました。
神事後は公民館へ移り、直会となりましたが沢山の方が集まっていました。
一年に一度、村の人たちが一斉に集まる大事な機会であるため、皆さんもとても楽しんでいました。
来年も佳き年となるよう氏子総代皆様の益々のご健勝、ご多幸を祈念申し上げます。