舞姫会の稽古が行われました。
2016.10.10 -[社務日誌]
平成28年10月7日に舞姫会の稽古が行われました。
今日は鈴木先生がお休みのため宮司が補助を務めました。
元気よく稽古場に入ってくると早速、来月行われる宮司講座のチラシを見て気付いていました。
小学生の舞姫が揃ったので早速時間通りに始めました。
新嘗祭奉納まで残り一か月と少しになったため、今日も只管に舞を繰り替えして行いました。
先ずは四人舞と先生を含めた三人舞で行いました。
舞の流れ自体は大分体で覚えているため、複数で舞う時だけに動きが変わる部分を特に注意して見ていきました。
複数で舞う場合は全員が同じ動きをするだけではなく、お互いを見合ったり反対を向いたりと場所や位置が様々に変化していくため難しくなります。
それでも何とか一生懸命周りを確認しながら舞っていました。
手の向く方向に対して体の向きや足の向きが変わったりしているため、混乱してしまったり、順番を追い過ぎてどちらか一方だけうまくいってしまうなどがありました。
それでも意識をしているので着実に理解していき試行錯誤しながらもうまくなってきていました。
一度舞い終わると、みんなの注意点を代表者を選んで前で実際に先生の指摘する点をやってもらいました。
こうすることで先生が動きながらや、言葉だけで説明するよりも舞姫達も自分たちに照らし合わせて修正しやすくなります。
再び舞いますが、次は場所を入れ替えて行いました。
入れ替えることで、やることは何も変わらないのですが、場所や位置、並ぶ人が違うだけで、しっかり動きそのもを理解していないととても難しく感じます。
実際、本番ではどの配置になるかわかりませんし、急に誰かが欠けてしまう事態もないとは言い切れないため、どの場所にあたったとしてもしっかりと動けるように一回終わるごとに変えました。
それえも臆することなく、間違いながらも堂々と舞っていました。
また、今回は拍に合わせてしっかりと動きをつけることにも重点を置きました。
特に始まりと終わりの、座るところから立つところ、立つところから座るところは少しでも合わないと非常に目立つのでそこだけ何回も繰り返しました。
再び順番を入れ替えて行ないました。
目線や玉串の動き、足の出し方などは回を重ねる毎に上手になってきました。
言われたことと自分の動きが一致してくるのがわかると出来ているのを感じるみたいで、探り探りではなく滑らかになってきました。
ゆっくりした動きというのは見た目以上に筋肉を使用して苦しいので、腕がパンパンになってきたようでした。
それでも最後まで舞納めてしっかりとやっていました。
休憩になると日頃から元気な舞姫達が更に元気になり楽しそうに準備をはじめました。
やりたい担当もあるみたいなのですが、お互い譲り合ったり声を掛け合ったりして先生に担当を決めてもらっていました。
準備も手慣れたもので食器の準備、取り分け、お茶の用意にテーブル拭きなどしっかりやっています。
そして先ずは食前感謝から行いますが、すっかり歌詞も覚えてとても綺麗な歌声でした。
今日もご神前にお供えされたメロンとリンゴを出しましたがメロンが特に好きなようでした。
途中、中学生の舞姫も加わり更に盛り上がって楽しく過ごしました。
後片付けも全て自分たちで行い、綺麗に元の状態に戻してもらいました。
その間、お手伝い係以外の舞姫はすぐに稽古を開始しました。
中学生も加わったため、四人舞と五人舞に分けて舞いました。
一休みした効果からか、より元気に舞っていました。
さすが中学生で複数舞も上手くこなしていました。
それでも小学生同様、足と体と手の向きの移り変わりは若干戸惑っていました。
また、休憩前の稽古でも重点的に行なった拍をしっかりと聞きながらの、はじめと終わりの動きも何度か繰り返しました。
中学生が入ってリードしていくことで小学生の舞姫達もそれを真似てとてもうまくなっていきます。
拍の取り方も座る、立つの場面だけではなく、他の部分においても聞くようになってきました。
前半の稽古同様に何度か人や順番を変えながら行いました。
最後の舞も筋肉の疲れで背中や足を振るわせながらもしっかりとやり遂げました。
終わりの会の前に再度先生から修正の確認をして稽古を終了しました。
終わりの会の一言感想でも、今日の課題であった複数枚特有の動きについてもっと頑張りたいとの声が多く出ました。
それぞれに課題を持って取り組むからこそやるべきことを見つけより美しい舞になっていくと思います。
いつも一緒に参加してくれる舞姫の妹が誕生日ということでサプライズでお祝いをしました。
終わりの会でも舞姫の横に座って参加しているところを前に呼んで皆でハッピーバースデーの歌を合唱しました。
驚きながらも一緒に手を叩いて喜んでいました。
皆の前で好きな色や英語の質問などを先生がインタビューして紹介しました。
最後には新嘗祭の案内手紙を受け取ってしっかりとお母さんに渡していました。