青森田中学園感謝祭(針供養)が執り行われました。
2017.2.8 -[社務日誌]
平成29年2月8日に青森田中学園感謝祭(針供養)が執り行われました。
青森田中学園では昭和21年の創立以来、絶えることなく針供養が続けられ、一年に一度、物を大切にして感謝するという心を自覚させるため子供達をはじめ学園関係者が揃って感謝祭が執り行われています。
今年は学園創立70周年を迎えるということで、様々な記念行事が行われていくそうです。
そもそも針供養とは、私たちの生活に欠くことができない衣類を縫製するにあたり、日々かたい布を指している針をやわらかい豆腐へ刺すことによって保養し、休んでもらうよう慰める行事で、2月8日の事始めに行われます。
今年も青森中央学院大学大学院、青森中央学院大学、青森中央短期大学、青森中央短期大学附属第一幼稚園、第二幼稚園、第三幼稚園、中央文化保育園、浦町保育園、特別養護老人ホーム三思園、青森中央経理専門学校、青森中央文化専門学校から350人近くの教師・生徒・園児等が参集して執り行われました。
青森田中学園では針供養ではなく、感謝祭としているのは、針だけではなく、それぞれの施設で日頃から使用しているコンピューターや包丁、書籍、おもちゃなど、欠かせない大事な道具や物も一緒に慰めるためです。
今年も祝詞奏上後、供養の儀として青森中央文化専門学校の学生代表数名が使い古された針を豆腐に刺して供養しました。
また、感謝の言葉として学生代表が日頃の想いを手紙にして神前で読み上げました。
玉串拝礼では石田理事長に合わせて全員が同拝して真摯に祈りが捧げられました。
また、2年前より感謝祭終了後に10分程度の講話の時間を設けて頂いています。
今回は針供養の感謝の心と共に、神道における個性とは何かということをお話しさせていただきました。
幼稚園の子供達はじめ、皆さん真剣に聞いて下さいました。
神事終了後は第二部として保育科の生徒により、昨年新しく校内に設けられたビオトープの話が発表され、続いて幼稚園、保育園の園児らによる感謝の言葉と「おもちゃのちゃちゃちゃ」の合奏をして一生懸命に感謝の心を伝えていました。
ものに溢れている時代だからこそ、一つ一つ大事にする心を育む事が何よりも大切なことです。
青森田中学園の先生、生徒を始め、関係者皆様の益々のご繁栄とご多幸を祈念申し上げます。