初午祭(消防団出初式の無事故無火災祈願)を執り行いました。
2017.2.13 -[社務日誌]
平成29年2月12日の早朝より消防団出初式に伴う無事故無火災祈願の初午祭(はつうまさい)が執り行われました。
初午祭は2月はじめの午(うま)の日に行われるお祭で、稲荷様の縁日でもある事から全国各地の稲荷神社では初午祭が執り行われています。
稲荷様の縁日が初午となった由来は様々ありますが、稲荷神社の総本宮である伏見稲荷大社のご祭神が稲荷山に降臨したのが初午の日であり、その御神徳にあやかり縁日祭となったという説が一般的です。
毎年、廣田神社では初午の日に青森市長をはじめ消防団長、消防幹部や各分団長等が市内から参集し、無事故無火災を祈願する出初式が執り行なわれます。
そして、神事後は社殿前にて各地区から集まった益荒男達によって纏い振り(まといふり)が奉納されます。
纏い振りが初午の日に行われるようになったのは、この日に雨が降らないとその年は火事が起こりやすいという伝えからで、纏いを振って雨乞いをしたのが始まりといわれています。
今年の初午祭は新市長になってから初めての初午祭となりましたが、青森市民の無事故無火災を只管に祈っていました。
神事後は社殿前にて纏い振りの奉納になります。
整列後、青森市長と纏い振り代表とが対面し、市長の号令によって纏い振りの奉納がはじまりました。
今年も一糸乱れぬ息の合った勇壮な纏い振りで、天高く突き上げられていました。
鮮やかに振っているため、一見すると軽くみえますが、近くでみると結構大きく、見た目以上に重いです。
ですから、纏いの馬簾(ばれん 細長い飾り)が小切れ良い音を出すには熟練した技術がいるそうです。
初午の日が早いと火事が多いと言われていますが、今年は12日ということで遅い年でした。
ただ、纏い振り後から雨に近いみぞれが降り出したため、奉納の祈りが届いていました。
最後に市長より訓示が述べられ、続いて消防団長からも挨拶があり、今年も無事故無火災を目指して全消防団員でしっかりと地域の安全、街の安全を守っていくようお話しがありました。
消火するのが消防の方々の仕事ですが、火災を起こさないのは各人の火防意識が何よりも大切です。
特に冬場は火の消し忘れなどには十分お気を付け下さい。
消防本部をはじめ各地域消防団の日頃の奉仕によって町が安心に守られています。
纏い振りはどなたでも参観することが出来ますので、ぜひ来年の初午の日にお越し下さい。
青森市の無事故無火災並びに消防に従事する皆様の安全健勝を廣田大御神に祈念申し上げます。