全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

古事記BARを開催しました。

2017.4.17 -[社務日誌

平成29年4月14日に教養講座の古事記BARを開催しました。

この教養講座は神社を通して日本文化や郷土文化に触れて楽しんでもらおうと、昨年から様々な企画を実施しています。

古事記BAR

今回は1300年語り継がれてきた古事記の朗読を聴きながら御神酒をいただく講座を開催しました。

古事記は日本の神話ながら現在ではほとんど語られる事無く、若い世代にいたっては触れる機会がないため代表的な物語も知らない方が多数います。

古事記BAR

その古事記には日本の成り立ちや考え方などを、物語にして楽しく描かれているため是非とも知ってもらいたく企画しました。

また、より親しんでもらいやすいように、氏子でもあるイタリアン料理店のAL CENTRO(アルチェントロ)さんにおつまみを用意していいただき、御神酒と一緒に頂きながらBARのように気軽に聴けるようにしました。

古事記BAR

先ずは宮司から廣田神社の紹介、古事記についてお話しさせていただきました。

次に朗読となりましたが、今回は青森県読書連絡協議会会長の西村惠美子さんと、青森朝日放送アナウンサーの坂本佳子さんに語って頂きました。

古事記BAR

古事記を知っている人も知らない人も楽しめるように、紙芝居を朗読した後、同じ物語を原文で朗読する方式をとりました。

そうすることで、物語の内容を知りながら原文の持つ日本本来の言葉の響きを感じられるようにと考えました。

古事記BAR

第一部は古事記上巻より「国生み」~イザナギの命とイザナミの命~の物語を、紙芝居は西村惠美子さんに、原文を坂本佳子さんに朗読していただきました。

古事記BAR

青森県を代表する朗読者、西村さんの目に浮かぶような情緒あふれる語り口に皆さん紙芝居にくぎ付けになっていました。

古事記BAR

また、言葉のプロであるアナウンサー坂本さんは難しい神々の名前にも関わらずスラスラと語りとても聴きやすい原文朗読に皆さん目を閉じて静に言葉を追っていました。

古事記BAR

第一部終了後に国生みの物語について宮司より解説した後、第二部となりました。

古事記BAR

第二部は古事記上巻より「天の岩戸とヤマタノオロチ」~アマテラス大御神とスサノオの命~の物語を、紙芝居は坂本佳子さんに、原文を西村惠美子さんに朗読していただきました。

古事記BAR

第一部とはまた違い、アナウンサー坂本さんの叙事的な語りながらも、感情が込められた心地よい抑揚に紙芝居と思えない程のめり込んでいました。

古事記BAR

続く原文朗読の西村さんは、一つ一つの言葉が生きているかのような、また、まるで現代の言葉でお話ししているかのような優しい響きに神話の世界にいるような気分でした。

古事記BAR

ジャズバーのように美味しい食べ物とお酒をいただきながら気軽にと計画していましたが、お二人のあまりにも素晴らしい朗読に皆さん呑んだり食べたりするのを忘れているようでした。

古事記BAR

ただ、アルチェントロさんの豪華なおつまみもとても美味しく、皆さんしっかりと綺麗に召し上がっていました。

古事記BAR

最後は正式参拝をして古事記BARの終了を奉告しました。

古事記BAR

最後は恒例の集合写真ですが、ほんのりお酒もはいり良い表情でした。

古事記BAR

素晴らしい朗読とおいしい料理のお蔭で皆さんから大変好評頂けましたので、今後も続きを計画したいと思います。

皆さん、ご参加ありがとうございました。