第91回四條公祭並び庖刀碑慰霊祭が執り行われました。
2017.4.21 -[社務日誌]
平成29年4月16日に第91回四條公祭(しじょうこうさい)並び庖刀碑慰霊祭(ほうとうひいれいさい)が執り行われました。
この神事は食への感謝と日本料理の技術向上を願い、毎年4月下旬頃に青森市内の日本料理人で構成される青森清庖会(あおもりせいほうかい)さんが主催となって執り行っています。
はじめに、平成8年の第70回四條公祭を記念して境内に建てられた庖刀碑の前にて、料理人の命ともいえる損傷した庖丁を懇ろに慰め埋葬する庖刀碑慰霊祭を執り行いました。
今年は納める庖丁はありませんでしたが、これまで納められ地中に眠っている安らかな庖丁に対して感謝の祈りを捧げました。
今年は例年よりも早い時期に行われたので桜はまだ咲いていませんでしたが、多少風は強かったものの青空見える良い天気に恵まれて斎行することができました。
あらゆるものが使い捨てとなってただ消費していく今の時代にあっても、食という命を取り扱う庖丁を大事にして慰霊の誠を捧げる想いはとても素晴らしい姿だと思います。
今年も会員一人一人が丁寧に玉串を捧げ真摯に祈りを捧げていました。
最後は恒例の集合写真を撮影しました。
引き続いてお昼から第91回四條公祭がアップルパレス青森の神殿にて執り行われました。
四條公祭とは景行天皇より膳大伴部(かしわでのおおともべ)の姓を賜った料理の祖神様である磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)と、料理技法の四條流(しじょうりゅう)庖丁式を確立した四條中納言藤原政朝公(ふじわらのまさともこう)に、食の恵みの感謝と料理技法の向上を祈願する神事です。
毎年、庖刀碑慰霊祭に引き続き市内のホテル神殿にて斎行されます。
この四條公祭では青森清庖会の会員だけではなく、市内外のあらゆる食にかかわる団体代表の方々が参集して共に祈りを捧げます。
今年で91回目を迎え100回まで間もなくとなります。
神事終了後は同じ会場のアップルパレス青森にて懇親会が催されました。
昨年の90回を記念して宮司より青森清庖会に寄附させていただいた国旗も掲げられていました。
青森清庖会会長の挨拶の後、鏡開きが行われ懇談となりました。
91回という歴史を重ねて食の営みに感謝を捧げ日本料理の技術向上に努めてこられた活動は大変素晴らしく、食に溢れている時代だからこそ、多くの人に知ってもらいたい精神だと思います。
そのような食に真摯に向き合い提供される料理を頂きながら食というものを今一度見直してみてはいかがでしょうか。
青森清庖会様の益々のご繁栄と会員皆様の更なる料理技法向上を祈念申し上げます。