進藤庄兵衛正次翁頌徳祭が執り行われました。
2017.7.25 -[社務日誌]
平成29年7月18日に進藤庄兵衛正次翁頌徳祭(しんどうしょうべい まさつぐおきな しょうとくさい)が執り行われました。
進藤庄兵衛正次翁とは弘前藩家老を勤めながら青森城代を仰せつかった人物で、青森のまちづくりに尽力せられた一大恩人です。
その庄兵衛は、三代藩主信義の酒乱によるお家取り潰しを、命を賭して阻止した功績から中興の祖ともいわれる四代藩主の信政に「国にも替えがたき臣也」と重宝され、藩における重要な政務を任されました。
結果、その勤勉な仕事ぶりから家老まで召し抱えられ、鬼の庄兵衛と称されながらも、分け隔てなく上を敬い下を育撫するその誠実で堅実な姿に、町の人々をはじめ藩主からも篤い信頼が寄せられていました。
町民の心のよりどころとして私財を以て建立した青森観音堂には、後に人々の報恩によって進藤庄兵衛正次夫婦の木坐像が安置され、廣田神社に青森の守り神として崇めらてからは、その功績を称えて御神恩を賜る頌徳祭というお祭りが行われています。
そうして現在では、毎年7月18日に頌徳祭、5年前から前夜祭として御神輿とねぶたの渡御が盛大に行われています。
前夜祭同様に雨の予報でしたが青空広がる良き天気で晴れやかな気持ちで神事を迎えることが出来ました。
進藤庄兵衛正次は外ヶ浜の一円を治めていたこともあり、この頌徳祭には青森市の人だけではなく、蓬田村や外ヶ浜町からも参集して祈りが捧げられています。
今年も各地から多くの人にご参列頂きました。
また頌徳祭には御子孫である進藤家の方々にもご参列頂いて共に神恩感謝の祈りを捧げています。
廣田神社では進藤庄兵衛正次翁頌徳祭を大祭扱いとして斎行しているため、今年の夏まつりは全て終了し、残すところ秋まつりである11月23日の新嘗祭となります。
6月の例祭からお祭が続いていましたが、一旦これで大きなお祭が終了するため皆さんも真摯に拝礼されていました。
頌徳祭では毎年神事終了後に、奉納講演ということで青森で活躍されたり縁ある方にお話しをして頂いています。
今年は一昨年に節分祭にて奉仕をしてくださったプロバスケットボールチーム「青森ワッツ」のゼネラルマネージャーの倉石大さんに来ていただきました。
演題は「青森のプロスポーツのこれから」ということでお話しいただきました。
体育とスポーツの違いやプロスポーツが及ぼす町への波及効果や関係、またはスポーツを通しての教育など、多方面に渡ってわかりやすく説明してくださいました。
青森ワッツのチーム名称の由来や実際の試合映像などは特に皆さん関心があるようでした。
45分の講演でしたが濃い内容にあっという間に時間が過ぎてしまいました。
奉納講演終了後は直会となりました。
講師の方にも神事から引き続き直会にも参加して頂きました。
昨日今日と雨降るどころか、とても良い天気で炎天下の中でのご奉仕でしたので直会の飲み物も一入で美味しそうに乾杯していました。
講演で聴いた話をしたり、夏の大祭を振り返ったりしながら大変盛り上がっていました。
青森市外からの方々とも楽しく交流して御神酒を飲み交わしていました。
青森の益々の繁栄と氏子崇敬者、町に住まえる人々の更なるご健勝ご多幸を祈念申し上げます。