平成29年8月8日に蓬田村郷沢地区鎮座の郷沢稲荷神社の幣拝殿解体安全祈願祭が執り行われました。

幣拝殿の老朽化に伴い、幣拝殿の社殿を新築することに決定したそうです。

現在の社殿も臨時で建築された経緯があるそうですが、それと経年劣化によって軒の土台が崩れたり、屋根の雨漏りなどが酷くなってきていたそうです。

そこで、数年前から役員総代はじめ自治会長さん等と話し合いがあり、社殿を新築する話が出ていました。

その後、夏の大祭後の会議で自治会でも正式に決定して新築することになったそうです。

そこで、先ずこの現在の社殿を解体するにあたり安全祈願祭を執り行いました。

今回は神社役員総代、自治会長、役員の方々の参列でした。

いざ、長年親しんだ社殿を解体するとなると、少し名残惜しく、神事が始まるまで社殿を見て回りました。

厳粛に斎行し、玉串を奉り拝した後、社殿の内と外とを祓い清めました。

決して広い社殿ではないですが、これまで神事を斎行するにあたって使用させて頂いた感謝を込めながら、社殿の四隅、中央を丁寧に祓い清めました。

社殿の中を祓い清めた後は外に出て建物を祓い清めました。

社殿の外も四隅と中央を祓い清めました。

また、外では宮司による清祓いの後、祈願祭でお供えされた米、塩、水、酒を参列された皆さんで散供してもらいました。

これまでお世話になった社殿の解体にあたって自分たちで散供することに、皆さん感謝の気持ちも一入で、色々語りながら撒いていました。

撒く神饌も皆さん全部ご奉仕されたいそうで、米、塩、水、酒をさおれぞれ交代しながら全て散供していました。

天気も厚い雲に覆われて今にも降り出しそうでしたが、神事が終わるまで降ることもありませんでした。

最後に社殿の正面から清め祓い終了となりました。

100世帯にも満たないこの郷沢地区にあたっては、今回、新築する社殿は決して伝統建築での建設とはなりませんが、現社殿の向拝を再利用したり、これまでよりも広くしたりと、氏子皆さんの大変に篤い気持ちが込められています。

今年の秋祭りまでには完成する予定ですので、これから地鎮祭、上棟祭、新殿祭と一つ一つ厳粛理にしっかりと斎行していきたいと思います。

最後はお茶を飲みながら思い出話をして終了しました。