金生稲荷神社縁日祭の宵宮祭(長島祭)が執り行われました。
2017.9.11 -[社務日誌]
平成29年9月9日に金生稲荷神社縁日祭の宵宮祭(長島祭)が執り行われました。
金生稲荷神社は廣田神社の境内末社で天保9年(1838)に創建されました。
明治期には寺町にあった稲荷神社を合祀し、昭和に入り浪打稲荷神社も合祀され、現在の社殿は戦後に建てられた廣田神社社殿を移築したものです。
社名である“金生”とは創建当時より青森経済の中心地に鎮座し、五穀豊穣・商業発展を常にお近くでお護りいただいたことから、いつしか稲荷さまの御神徳にあやかり“金を生み出す稲荷さま”ということで、このように呼ばれるようになりました。
この金生稲荷神社は数十年前までは例祭、宵宮が行われていましたが、いつからかか中断してしまいました。
そこで、金生稲荷神社の祭事を再び執り行いたいという声が氏子総代さんから上がっていました。
それに加えて長島界隈に住んでいる方から氏子である周辺の地元の名店を集めたりコンサートなどを開いて盛り上げたいとの声があったため、今回、金生稲荷神社の祭事復活と共にイベントを宵宮として併せて行うことに決まりました。
先ずは金生稲荷神社にて宵宮祭を斎行しました。
雨が心配される中、とても良い天気に恵まれました。
稲荷講講長や廣田東苑倶楽部の代表や責任役員、総代、氏子崇敬者など沢山の方にご参列頂きました。
無事に斎行できたこと、また、宵宮もこうした新しい形で出来たことに大変喜んでいました。
また、神事が終了して宮司挨拶をはじめると、動くはずのない鈴が急に倒れたため、皆さん口々に稲荷さまに喜んでもらえたんだとお話していました。
飲食ブース(順序不同)
Bistro橙(びすとろだいだい)
ミドリヤ
いいわけ
旨酒屋 我満酒店
神事が終了した頃から、長島祭のメインイベントであるNagashima Jazz Festivalへ続々と来られていました。
始まるまで参拝したり、境内を散策したり、飲食をしながら語り合ったりとゆったりとした雰囲気で徐々に夜の帳が下りてきました。
今回、長島祭実行委員会が主催したコンサートは大学生以下無料であったため、小さい子供連れのご家族も多く見られました。
庭園があったり、広場があったりと子供達も普段あまり来ることのない境内で楽しんでいました。
薄っすらと暗くなりかけた頃に時間となりコンサートが始まりました。
先ずは宮司より金生稲荷神社の由緒についてお話ししました。
続いてコンサートをプロデュースしたjazz time DISCの鳴海さんよりコンサートの説明とアーティスト紹介をしてもらいました。
その後、コンサートが始まりました。
Nagashima Jazz Festival(ナガシマジャズフェスティバル)
津軽三味線【多田智貴(兄)・実有(妹)】
息のピッタリとあった演奏に加え、それぞれの若さあふれる郷土の音色に感心していました。
モダンジャズグループ【Page-One(ページ・ワン)】
4人の熟練した妙技に神社の雰囲気と相まってついノッてしまう素晴らしい演奏でした。
メインの演者になる前にいったん休憩を挟んで、美味しい飲食も楽しんでもらいました。
暗くになるにつれて肌寒くなってきましたが、素晴らしい演奏に皆さんついつい飲んでしまうようでした。
ジャズピアニスト・ヴォーカリスト【KUMIKO KHALO(クミコ・カーロ)】
圧倒的な美声に苦難を乗り越えてきた人生の重みが心に響く賛美な時間でした。
途中、ページワンも加わりセッションをするなど、ジャズらしい楽しみ方も見せてくれました。
2時間という時間を感じさせない程、あっという間の素晴らしいコンサートになりました。
金生稲荷神社の再興した神事に、長島祭実行委員会の愉しいイベントが加わり素敵な夜となりました。