舞姫会の稽古が行われました。
2017.11.6 -[社務日誌]
平成29年11月3日に舞姫会の稽古が行われました。
紅葉も盛りが過ぎて境内に色とりどりの葉が舞っていますす。
新嘗祭まで残り一か月も切ったということで、千早をまとったら早速拝殿に移動しました。
今週からは拝殿ではじめの会も行っていきます。
はじめの会の玉串拝礼では本番同様の緊張感と作法で行います。
舞姫達も騒いだりせず、緊張感を持って臨みはじめました。
はじめの会終了後、直ぐに舞の稽古となりました。
入退場も省略せずに行いました。
拝殿で稽古するということで、いつもの会館での雰囲気よりも皆しっかりと気を張っています。
特にこれまで重点的に指導してきた姿勢や返事、挨拶もとても良くなっていました。
これまでは、一曲終わるとすぐ姿勢を崩したり、だらけてしまったりする場面もありましたが、舞以外の時でも意識している様子がうかがえました。
そういった姿勢が舞にも現れ、舞の順序を間違えなければある程度の動きは疎かでもいいといった舞から、細かい所まで意識を向ける動きになってきました。
特に指先や手の角度、また、自分中心で舞うのではなく、人の動きを感じて合せる意識などが高くなってきていました。
普段の姿勢の角度もしっかりと指導してきたことから、入退場の全員でお辞儀をする角度も、これまでにないほど綺麗に揃ってきました。
一回目の舞終了後、注意点、修正点を簡潔にはなし、直ぐ二回目の舞にはいりました。
一回目の舞もとても綺麗になっていましたが、より集中力が増したのか、更に上手になっていました。
自分が想像して意識と、実際の動作の差異も少なくなってきているのか、独りよがりな動きも減ってきました。
一人舞であれば自分にしか表現できない舞をいかに高めていくかということで稽古していきますが、複数での舞は個々の上達は大前提の上で、どれだけ意識、動作を協調させていけるかが大きな鍵になります。
そういった意識が、大きな舞台を何度か経験するうちに徐々に形成されてきたような気がします。
音の拍子もしっかりと聴くようになり、一体感も生まれてきました。
個々でも自分の課題を捉えられるようになってきており、自ら進んで至らない点、修正しなければならない点などが分かっているようでした。
2回目の舞いも退場まで気を抜くことなく出来ていました。
そして、全員での舞の後は個別に舞って見取り稽古をしました。
他の舞姫の動きを見ることで自分に足りないもの、また、自分自身でも同じにやってしまっていること等がより明確に知ることでき、集中して見ていました。
あっという間に時間も過ぎ、休憩となりました。
もう暗記をしている食前、食後感謝の歌を唱歌して、今回は研修でお世話になった防府天満宮の関係者の方より頂いた和菓子を皆で食べました。
時間が少なくとも、お片付けは舞姫自身でちゃんとやってもらいます。
舞の上達は決して舞の稽古を重ねてきたからだけではく、日々の姿勢や返事、挨拶などの習慣を意識することで上手くなってきた面が非常に大きくあります。
稽古の時間がなかなか取れない中でも、そうした舞以外のことも学んでもらいたいと思っています。
寒くなってきているので、十分に体調に気を付けて過ごしてもらうようお話しして終了しました。
千早の畳み方もすっかり覚えて上手に片付けていました。
残りの稽古も集中して頑張っていきたいと思います。