着物コーディネートと神職の装束のお話しの教養講座を開催しました。
2017.11.20 -［社務日誌］
平成29年11月19日に着物コーディネートと神職の装束のお話しの教養講座を開催しました。
教養講座とは、神社を通して日本文化や郷土文化に触れて楽しんでもらおうと昨年から企画している講座です。
猛吹雪で30センチ以上積もった悪天候の中、皆さん集まってくださいました。
今回は着物を持っていてもどのような組み合わせがいいのか、また、着物をこれから始めてみるのにはどのような物を選べばいいのかをわかりやすく知ってもらうために開催しました。
大雪で移動が大変なため、はじめに正式参拝をしました。
寒さで凛とした空気が流れる中、厳かに神様へご挨拶しました。
受講者の方には和装に似合うお花の飾り物が、講師より特別にプレゼントされました。
案内には記載していなかったため、素敵なお花に皆さんとても喜んでくださいました。
正式参拝後は会館へ移動して宮司による神職の装束についてお話ししました。
和服は見たり触ったりしたことがあっても、神職の装束となれば普段見ることがないため、興味津々で聴いて下さいました。
着装した写真や、衣装の歴史などを交えながら、どのような時にどのような装束をまとうのかお話ししました。
折角の機会ということで実際に装束にも触れてもらい、普段皆さんがきている着物との違いを感じてもらいました。
受講生のリクエストもあり、女性神職の常装も実際に来てみました。
有職故実をもとに現在の神職がどのように規定して着装しているのか知ってもらうことが出来ました。
続いて着物コーディネート講座となりました。
今回の講師は教養講座でもおなじみの、着付け1級の資格も持っているサムシングブルーの太田コウ先生となりました。
先ずは座学で着物種類や場所や催しによって着わける着物の格について簡単に説明しました。
その後、訪問着を広げて同じ着物でも帯紐や半襟の使い方次第でガラッと雰囲気が変わる説明をしました。
その雰囲気によっても格の分け方や見られる印象の違いなどもお話ししました。
実際に着物にあわせてみると、一目瞭然の違いに皆さん頷きがとまりませんでした。
特に着物のコーディネートのコツとして一番参考になるのは皇室の方々の着回しということで、雑誌を広げながら色使いや年齢に似合う着方なども紹介しました。
次に普段使いする着物である小紋や紬などの着物と帯などの合わせ方をしました。
段々打ち解けてきたことと、少人数ということもあり、どんどん質問も飛び交い盛り上がりました。
講師からはコーディネートは最低限の格の礼儀を知っていれば、重く考えて悩むものではなく、悩むのも楽しむくらい好きなものを着るのが大事だと話していました。
着られてこられた方にお帯を合わせて見たり、着物を持参された方にはアドバイスをしてみたりと、着物好きの皆さんにはあっという間の時間となってしまいました。
今回の講座では合わせ方のコツを色々知ることができましたが、一番大切なことは着物だからと肩肘張らずに洋服と同じように楽しむことを改めて確認できた良い講座でした。
ご参加いただいた皆さまありがとうございました。