第92回四條公祭並び庖刀碑慰霊祭が執り行われました。
2018.4.24 -[社務日誌]
平成30年4月22日に第92回四條公祭(しじょうこうさい)並び庖刀碑慰霊祭(ほうとうひいれいさい)が執り行われました。
四條公祭並び庖刀碑慰霊祭は、食への感謝と料理技術の向上を願い、毎年4月下旬頃に青森市内の日本料理人で構成される青森清庖会(あおもりせいほうかい)さんが主催となって執り行っています。
先ずは平成8年の第70回四條公祭を記念して境内に建てられた庖刀碑の前にて、料理人の命ともいえる損傷した庖丁を懇ろに慰め埋葬する庖刀碑慰霊祭を執り行いました。
昨年同様に今年は納める庖丁はありませんでしたが、これまで納められて地中に眠っている庖丁に対して感謝の祈りを捧げました。
ここ数年、満開の桜咲く中でのご奉仕となり、春うららの気持ち良い天候でした。
時折そよぐ風に桜の花びらがゆらゆらと舞っていたのもまた風流でした。
あらゆるものが使い捨てとなり、いたずらに消費していく今の時代にあっても、食という命を取り扱う庖丁を大事にして慰霊の誠を捧げる想いはとても素晴らしい姿だと思います。
今年も青森清庖会会長をはじめ、会員等が真摯な祈りを込めて玉串を奉って頂きました。
今年はホテルなどの若手の料理人の方も増えたようで、先輩方に教えてもらいながら一生懸命にお手伝いしていました。
引き続き、正午より第92回四條公祭が青森国際ホテルの神殿にて執り行われました。
四條公祭とは景行天皇より膳大伴部(かしわでのおおともべ)の姓を賜った料理の祖神様である磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)と、料理技法の四條流(しじょうりゅう)庖丁式を確立した四條中納言藤原政朝公(ふじわらのまさともこう)に、食の恵みの感謝と料理技法の向上を祈願する神事です。
毎年、庖刀碑慰霊祭の終了後に市内のホテル神殿にて斎行されます。
四條公祭では青森清庖会の会員のみならず、市内外のあらゆる食にかかわる団体代表の方々が参集して共に祈りを捧げます。
今年も食に関わる沢山の方の祈りを料理の神様へお伝えすることが出来ました。
終了後は懇親会となりました。
これまで庖刀碑にお参りされる方がいらっしゃいましたが、賽銭箱がないために石碑に置いたままとなっていました。
そこで、お気持ちがしっかりと神様に伝わるようお賽銭箱を置いたところ、沢山の方にお参り頂けたため、それらをまとめて御神前に供えたのち、全額を青森清庖会へ寄付しました。
まもなく四條公祭も100回となるため、その記念事業のために使用していただけるとお話し頂けました、。
青森清庖会様の益々のご繁栄と会員皆様の更なる料理技法向上を祈念申し上げます。