塩越稲荷神社の例祭並び海上運航が執り行われました。
2018.9.11 -[社務日誌]
平成30年9月2日に外ヶ浜町塩越地区に鎮座する塩越稲荷神社の例祭が行われました。
塩越稲荷神社の例祭では先ず塩越地区内の海に出航して海上安全、大漁祈願を祈る海上運航という神事が執り行われます。
漁業の村ではありますが、時代によってはニシン漁などで栄えていましたが、現在はほぼ全てホタテの養殖漁となっています。
海上運航では神事が斎行される船主を持ち回りで決定し、その船上で祭壇を組んで祈願した後に海へ繰り出して地区海域の四隅を祓い清めて散供をします。
塩越地区では新調した船が船主となって神事が行われるため、今年新しく設えた「第八慶宝丸」の立派な船上に祭壇を整えへて斎行しました。
船主を始め、区長や氏子の漁師方も参集して厳粛に執り行われました。
昨夜から続く東風(やませ)の影響で、普段であれば漁は難しいが船を出すには問題ない程度であったため、波が高くなっていましたが、少し落ち着いたところで出航することにしました。
波は高く大変上下に揺れましたが、他にも一艘、続いて出航され滞りなく、海上にて今年も海上安全、大漁満足をお祈り出来ました、
風は強かったものの、地上に戻る頃には綺麗な秋晴れの青空が広がっていました。
続いて船岡久須志神社の末社である龍神宮にて神事を執り行いました。
この末社の龍神宮は漁に出ていく男衆の無事帰りを待つ女性の心配する気持ちから創建された神社で、現在でも女性の方々が取り仕切ってお祭りが行われています。
龍神宮でも滞りなく神事を終え、続いて本社の船岡久須志神社の秋祭となりました。
大変多くの氏子参列のもと、真摯に祈りを捧げ滞りなく終了しました。
今年の塩越地区でのホタテは死滅してしまったものもあったそうですが、早めに対処したりしたため、軒並み例年に近い水準で水揚げできたそうです。
終了後は公民館へ移動して今年一年を振り返りながら楽しく過ごしました。
来年も佳き年となるよう氏子総代皆様の益々のご健勝、ご多幸を祈念申し上げます。