舞姫会にて巫女舞講習会を行いました。
2018.10.10 -[社務日誌]
平成30年9月28日に巫女舞舞姫会にて講習会を行いました。
舞姫会も3期が終わり4期目となり、より一層活動が増えてきたため、改めてしっかりと舞を学ぶ機会を設けるために講習会を開催しました。
今回、同じ東北、山形県の舞の講師を務めている鶴岡市鎮座、荘内神社の神職さんにご指導いただきました。
日頃、女子神職での会議、研修での交流をはじめ、当神社宮司と同期生ということもあり、そのご縁から今回お願いすることになりました。
先ずは権禰宜が日中、指導をしてもらいました。
他の伝統武芸などと同様に、同じ舞であっても解釈の違いによる形や動きの変遷、また、細かい作法等は常に変わっていくため、常にしっかりと指導を受けた講師から習わないといつの間にか独自の動きになってしまうことも多くあります。
そのため、そのような現在進行形で指導されている動きなどを教えてもらいながら習いました。
夕方からはいよいよ舞姫会での講習会となりました。
今回、青森県の舞講師でもある五所川原鎮座の飯詰八幡宮の宮司さんも自身の舞姫2人を連れて来てくださいました。
先ずは全員で恒例のはじめの会を行い、それから講師より自己紹介をして頂きました。
これまでも真面目に稽古はしていましたが、新しい講師の方々からの直接の指導ということで、より一層緊張した面持ちで稽古に臨んでいました。
また、他の地域の舞姫会も来てくれたことで、良い意味でお互いを意識するのか、張り合いも出ているようでした。
一通り、全員で舞ってみたとことろで、早速講師の指導が入りました。
根本的に異なる箇所は僅かですが、手の動きや角度、また向きの捉え方などは、これまでやってきたもの以上に細かく丁寧に説明いただきました。
また、意識する場面や体の使い方などもわかりやすく、熱心に目と耳を傾けていました。
指導を受けたらすぐ動く、また、動きながらも指導を受けるいった風に考えながら繰り返しました。
舞姫達もいわれたことをしっかりと体現しようと一生懸命頑張っていました。
講師もわかりやすく教えてくださるので、舞姫達もしっかりと理解できているようでした。
僅かなことなのですが、それが直せるのと直せないのとでは大きな違いがある所作というのが沢山あります。
それらのほんの少しの違いをどれだけ、理解して繰り返し、そして動作に近づけていくかがとても重要なことです。
舞姫達もいつもと違う雰囲気に集中力を切らさずに熱心に参加していました。
一生懸命なのと同時に、新しいことを学んでいるということに嬉しそうに舞っていました。
集中して稽古しているとあっという間の休憩時間になりました。
舞姫達もお話しができるのが興味津々のようでとても喜んでいました。
いつも通り食前感謝の歌をうたって少しですが休憩としました。
すっかり打ち解けたようで色々とお話ししていました。
今日は折角の機会ということで楽しい休憩も早々に、すぐ稽古を再開しました。
講師も一緒に舞いながら各々に指導していきます。
休憩前に舞っていたのとは全く違うほど、急激に成長していました。
日々の稽古の積み重ねに加えて、より細かい指導が入り、とても美しくなってきました。
新しい刺激がとても良かったようです。
最後は先生と講師による二人舞を披露しました。
自分達が今、稽古したことを習得している先生方の優雅な舞にみんな感心していました。
こうして、自分たちの目指すべき姿をしっかりと脳裏に焼き付けて、そのてイメージに近づけるようにこれからも稽古を大切にしていければと思います。
そして、最後も恒例の終わりの会を開きました。
講師先生方からも沢山のお褒めの言葉をいただき、より一層稽古に励む自信がついたことと思います。
自分達の一言感想もいつも以上に、それぞれ思うことがあるようで、しっかりと前向きな反省をしていました。
また、五所川原からわざわざ来てくださった舞姫達とも交流ができ、新たな親交を深めることができました。
これで終わりではなく、これをきっかけにより美しい舞を探求してもらえればと思います。
最後は先生方より、とても素敵なお菓子のプレゼントをいただきました。
お忙しい中、荘内神社の石原講師、飯詰八幡宮の松野講師、ご指導いただきまして誠にありがとうございました。