上小国小国神社の祈年祭が執り行われました。
2019.3.13 -[社務日誌]
平成31年3月10日に外ヶ浜町上小国地区に鎮座する上小国小国神社の祈年祭が執り行われました。
今年は郷沢稲荷神社とお祭りが重なってしまいましたが、晴れ間が続く良い天気に恵まれました。
今年は青森市内だけではなく、外ヶ浜町も雪が消えるのが早かったようで、残雪もありませんでした。
数十年前までは【もちぐい】という行事があり、小国7ヵ村ある各神社の祈年祭毎に、各家庭を開放してしとぎ(うるち米のもち)や料理を用意し、村の知り合いから知らない人まで関係なく家々を自由に周って飲み食いをして奉祝する行事がありました。
今では無くなってしまいましたが、それでも氏子の皆さんが協力してお祭を奉仕してくださいます。
腐食していた屋根の鬼瓦を新調したということで、古いのを撤去して祈年祭終了後に祓い清めました。
遠くから眺めると大きさを感じることはありませんが、近くで見ると想像以上に大きく、また、腐食も相当進んでいました。
清々しく祓い清めたのちに、氏子の皆さんで散供して清めてもらいました。
また、上小国には庚申講があり、通常庚申の日は年に約6回訪れるのですが、3、4年に一度だけ5回や7回など庚申の日が増減する年があります。
そ7回の年には七庚申と呼ばれ、講社によって盛大にお祭が執り行われてきました。
ただ、近年講社の会員も少なくなりお祭りを執り行うのが困難になってきたこともあり、庚申の神事に掲げていたお軸をまとめて氏神様の境内にお祀りしようということで、祠が建てられました。
こちらも祓い清めたあとに氏子さん方によって散供してもらいました。
神事終了後は公民館に移動して、当番班の婦人方でお供えされたものを使用しての料理を頂きながら直会を開催しました。
どの料理も素朴で美味しく、あっという間に平らげてしまいました。
五穀豊穣、産業発展、氏子さんにとって今年一年も佳き年となるよう祈念申し上げます。