進藤庄兵衛正次翁頌徳祭の神幸祭(御神輿/ねぶた渡御)を執り行いました。
2019.7.24 -[社務日誌]
令和元年7月17日に進藤庄兵衛正次翁頌徳祭(しんどうしょうべえまさつぐおきな)の神幸祭(御神輿・ねぶた渡御)を執り行いました。
青森開拓の一大恩人である進藤庄兵衛正次の遺徳を称えて顕彰する、進藤庄兵衛正次翁頌徳祭が7月18日に行われていますが、前夜祭として神幸祭が執り行われるようになってから5年目の斎行となりました。
昨年は生憎の雨となり斎行することが叶いませんでしたが、今年は若干天気が危ぶまれる時間がありながらも、天候も回復して無事執り行うことができました。
この前夜祭並び神幸祭は進藤庄兵衛が街づくりを遂行し、300年近く経った現在、どのような街になっているのかを御神輿にお鎮まり頂いて渡御することで御覧頂きたいという思いから、進藤庄兵衛正次生誕400年(平成26年)の斎行に向けて平成24年よりはじめました。
前夜祭並び神入祭 (頌徳祭を執り行う奉告と御神輿に御霊代をお遷しする祭り)
蒸し暑い中でしたが前夜祭の祈りを捧げ、厳粛理に御霊である「御」を御神輿にお遷り頂きました。
神入祭が終了すると外には沢山の奉仕者が集まっており、猿田彦の衣装に舞姫、裃姿の供奉と華やかな境内になっていました。
発輿祭並び参社 (出発するためのお祭りと参列者全員にて拝礼する神事)
今年も、毎年干支ねぶたを奉納頂く穴水行憲さんが製作した鶴ヶ坂子ども育成会のねぶたと、古川地域ねぶた祭り実行委員会のねぶたが附祭として一緒に渡御に参加してくださいました。
また、毎年宵宮で奉奏している消防二分団・アサヒビール囃子方の龍鼓会の皆さんが囃子を奏でてくださいました。
神事では御神輿に鎮まる御霊を金幣に分霊して各ねぶたに御魂入れを行った後、舞姫会による奉祝の豊栄舞が奉納され、出発前に全員で拝礼してから御神酒で乾杯の祝いを捧げ、渡御が始まりました。
渡御 (御神輿やねぶたが氏子区域を練り歩く神事)
出発の時間になるとちょうど日も暮れ始め多くの地元の子供達と共にいよいよ渡御がはじまります。
今年の順路も昨年同様とに長島、古川周辺をまわりました。
権現様も担いでお花を納めた方には無病息災の権現噛みと御神札とタオルを頒布しました。
年々、街の人口は減少していますが囃子の音に気付き沢山の方が沿道に観に来られていました。
子供達のラッセラーの威勢もよく、近所の方々が笑顔で声を掛けていました。
宮帰り(無事神社へ戻った事を全員にて拝礼して奉告する神事)
1時間程の渡御を終えて戻ってくるところにはすっかり暗くなっていましたが、皆さん良い汗をかいて笑顔に包まれていました。
全員無事に神社へ到着したところで大神様に拝礼して宮帰りとなりました。
神出祭 (御神輿にお遷しした御霊代を本殿にお遷りになるお祭り)
最後は御神輿にお鎮まり頂いた「御」が本殿へお帰りになられるための神出祭を執り行いました。
暑い中ではありましたが感謝の心を込めて最後の最後まで厳粛理に斎行しました。
小直会 (神人供食という考えのもと神様へお供えされた御神酒などを頂戴する神事)
神事が全て終了したところで境内にシートを敷いて直会となりました。
たっぷりと汗かいた直後に冷えた御神酒やおにぎりをほおばり皆さんとても幸せそうでした。
間もなく10年目を迎えようとし、少しずつ地域にも根づいてきました。
これからも10年、20年と伝えていける神事にしていきたいと思います。
明日の頌徳祭も滞りなく斎行されるようしっかりとご奉仕に尽くしたいと思います。