舞姫会の合宿を開催しました。
2019.8.3 -[社務日誌]
令和元年7月26日~27日に掛けて舞姫会の合宿を開催しました。
一日目
舞姫会も平成27年度に発足以来、五期目となりました。
その中で神社の祭典だけではなく、地域のイベントやまた稽古に合わせた日本文化の学習も増えてきました。
そこで、共同生活を送ることでお互いの立場や役割を理解し、思いやりをもって、協力し合い、心身の成長を図ると共に親睦を深める。
親元を離れて生活することで、親や家族との普段の生活の有難さに気付く。
境内清掃や朝拝に参列することで、ご奉仕する喜びを感じる。
という目的のもと合宿を初めて開催することになりました。
1人だけ欠席となってしまいましたが、他は全員参加してくださいました。
先ずは集まり次第それぞれ荷物を置いて、自分の寝る布団を敷いてもらいました。
今回の合宿をとても楽しみにしてくれていたようで、神社へ来るなり、いつも以上の元気いっぱいの挨拶でした。
全員集合したところで、これから合宿をはじめる報告をするための始めの会を行いました。
きちんと神様にご挨拶できたところで早速、勉強会を行いました。
それぞれ、自分の夏休みの課題を持ってきてもらい勉強してもらいますが、興奮が冷めないようで最初のうちは集中せずについつい話ながらしていました。
それでも徐々に集中しはじめて気が付いたらあっという間に食事の時間となりました。
合宿といえばカレーライスということで、大変忙しい中、親御さん方にお手伝い頂きながらカレーライスとサラダの夕食をつくりました。
カレーライスは皆好きなようで楽しそうに盛り付けながら自分の食事する分を用意してもらいました。
しっかりと食前感謝の唱歌をうたって大きな声でいただきますしました。
皆で食べるご飯は一層美味しく感じるのか、凄い勢いで食べていました。
サラダやカレーライスをお替りしてお腹いっぱいに食べた後は果物のデザートを用意しました。
早く食べ終わった人から皆に取り分けてもらい頂きました。
デザートの果物もあっという間に食べ終わりお替りしていました。
食事の最後もしっかりと食後感謝の唱歌をうたって皆でお片付けしました。
そうこうしているうちに夜も更けてきたのでお風呂の準備をして温泉へ向かいました。
皆で列を組んで歩いていきますが、道中とてもウキウキしながら歩いていました。
浴場で大変盛り上がったそうで笑顔でみんな帰ってきました。
しっかりと水分を補給して遅くならないうちに神社へ戻りました。
帰りの道中も相変わらず皆元気いっぱいに歩いていました。
お風呂道具を片付けたら、夏の合宿の定番、花火大会となりました。
夏休み入ってすぐということで、今年は初花火の舞姫がほとんどだったということで喜んでいました。
舞姫の妹や弟も一緒に参加しました。
小さい子達は特に花火が面白いようで、夢中になってやっていました。
花火最後の締めは定番の線香花火ということで、一斉にみんなで競争しました。
親御さんも妹も弟も一斉にみんなで火を点けたため、とても盛り上がりました。
たっぷり遊んで火照った体を戻すため、キンキンに冷えたアイスを食べました。
あっという間に時間も過ぎ、就寝となる前にしっかりと歯磨きをしました。
いつでも寝られる準備ができたところで、本日最後の行事は宮司による古事記神話の紙芝居となりました。
神武東征の難しい場面でしたが、真剣に聞いて理解していました。
この紙芝居で一日目の行事は全て終了しました。
二日目
はじめてのお泊り会ということで、ついついお話しして寝付けなかったですが、ちゃんとみんな早起きしました。
先ずは洗顔し、自分たちの使用した布団を整理してすぐ解散できるよう荷物をまとめてもらいました。
準備が出来たところで先ずは神様に向かって挨拶の拝礼から始めました。
そのまま、境内にて朝のラジオ体操をみんなで行いました。
朝早くにもかかわらずのびのびと元気に動いていました。
ひと汗かいたところで食事の準備をして、昨夜に続き古事記神話の紙芝居としました。
朝早い時間にもかかわらず、昨夜同様真剣に聞いていました。
日本の神話を教えなくなった今の時代だからこそ、現代の子供たちにとっては新鮮な物語に感じるかもしれません。
紙芝居も終了したところで、朝食となりました。
時間が限られているため、簡単なメニューですがそれぞれ好きなように取り分けました。
しっかりと「いただきます」の挨拶をして頂きました。
朝食後は自分たちが使用した部屋の清掃をしました。
普段の稽古でも掃除を必ずさせているため、とても手際よく楽しそうにしていました。
それぞれの部屋が片付いたところで、次は境内の清掃になりました。
神社の清掃をすることで心も綺麗に祓います。
竹ぼうきを持つのがほとんど初めてなようで、とても興味深くしていました。
魔法使いのイメージが強いようで、箒にまたがったりして楽しんでいました。
少し遊んだところでしっかりと清掃にはいります。
それぞれ場所を決めて払っていきます。
すっかり夏となりまだ早い時間でも段々と熱くなってきました。
それぞれ慣れない箒を使いながらも上手に掃除することが出来ました。
その後は朝拝行事に参列しました。
罪穢れを祓い今日一日が健やかに良い日であるようお祈りいたします。
神事での参列は慣れたもので、真剣な面持ちで臨んでいました。
そして、改めて全員で玉串拝礼をして神様にご挨拶しました。
そして、いよいよ最後となるため、舞の稽古を行いました。
二日間に渡って衣食住を共にしたことで、一層親密になったのか、とてものびのびして揃った舞ができていました。
ふざけたりする場面も勿論ありましたが、どの行事も真剣に望んで過ごしてくれました。
舞姫にとっても神職にとっても、とても良い経験となりました。
これまで以上に素晴らしい舞ができるよう、この経験を糧としてこれからも稽古に臨んでいきたいと思います。
お忙しい中、手助け頂きました親御さん方、誠にありがとうございました。