御幣立始祭を執り行いました。
2019.12.8 -[社務日誌]
令和元年12月5日に御幣立始祭(ごへいたてはじめさい)を執り行いました。
青森市をはじめとした津軽地方では、新年を迎えるにあたり御神札を新しくするとともに御幣(ごへい)と呼ばれる和紙を串に挟んだ供物の紙を新調します。
御幣は「みてぐら」とも呼ばれ神様への捧げ物でありました。
元々は竹や木などでできた幣串(へいぐし)と呼ばれるものに布を挟んだものでしたが、次第に布から紙へと変わり、白色や金銀色、または五色の紙垂(しで)を挟むようになり現在のような形になりました。
その御幣の立て始めを神様に奉告し、新調した末社の御幣や使用する材料の和紙や水引などを全て祓い清めるため、毎年12月5日に御幣立始祭という神事を執り行っています
さらに御幣立始祭終了から先着10名には、【新年が光り輝くように】と特別に金の紙にて御幣を奉製しています。
本年も金幣をもとめて10時前からすでに並んでいらっしゃる方がおり、午後には受付が終了となりました。
この時期にると、「忌中になると一年間は新しくしない方がいいのですか。」という質問が多く寄せられますが、忌中に服す期間は長くても50日までとなります。
それを過ぎても御神札や御幣を新しくしないのはかえって失礼にあたりますし、正月に来訪する歳神様は祖霊でもあるという見方もありますので、忌中が過ぎれば神棚祭りを再開していただければと思います。
来年も良い年を迎えるため必ず御神札と共に御幣を新しく取り替えましょう。