抜刀術並び射的の奉納演武が執り行われました。
2020.1.17 -[社務日誌]
令和2年1月14日に災厄を祓い長久平和を祈願して抜刀術の奉納演武が行われました。
昨年に引き続き関口流抜刀術(いあい)範士八段位の早川尚彦氏より新年を祝して演武を奉納いただきました。
早川さんは肥後熊本細川藩十七代師範並び松平和泉守西尾藩十二代宗家だそうで、現在は青森市内に神心舘道場を開かれて指導しているそうです。
県内外の様々な場所で奉納や演武をされ、青森市内ではこれまで善知鳥神社でご奉納されていたそうですが、4年程前から当神社でもご奉納くださるようになりました。
今年も奉納奉告祭にて神様へご挨拶した後、拝殿内にて抜刀術での奉納演武となりました。
奉納演武では先ず奉納する旨の祭文が読み上げられた後、九事真言と呼ばれる剣の気によって魔を退散させ災厄を除く抜刀術が披露され、四方に太刀を下ろして浄め祓い安寧を祈願されました。
息を呑むような抜刀術によって新年の災厄も切り裂いていただきました。
また、今年は奉納演舞に続いて八戸藩加賀美流正伝流鏑馬を復活させた黄綿昶行(のぶゆき)氏による射的の奉納が行われました。
加賀美流流鏑馬は無病息災や藩の安寧を祈願して馬上から的を射抜く馬術ですが、八戸藩8代藩主南部信正公が1827(文政10)年に奉納神事として40年近くに渡り執り行ってきたそうです。
それを黄綿氏が古文書や文献などを調査して戸地域神事加賀美流流鏑馬再興会を起こし、当時に限りなく近い手法を以て現代に蘇らせたそうです。
馬上と地上の射貫き方の違いや加賀美流のお話しを説明いただきながら矢を放って頂きました。
抜刀術も射的も普段目にすることのない武芸に加え、その真剣な演武に皆さん見入っていました。
来年も奉納頂けるそうですので、予定が分かればご紹介したいと思います。
誠にありがとうありがとうございました。