全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

盆祭を執り行いました。

2020.9.2 -[社務日誌

令和2年8月13日に盆祭(ぼんさい/ぼんまつり)を執り行いました。

現在、お盆というと仏教の行事となっていますが、祖先の御霊をお迎えする行事は祖霊信仰として日本に古くから伝わる習俗としてありました。

古くは1年に2度行われていたとされますが、このうち初秋のみたま祭りが仏教の盂蘭盆(うらぼん)と習合したものがお盆になったといわれています。

全国で行われている盆踊りも本来は祖先の霊を慰め送り出す行事で、有名な阿波踊りも盆踊りの一つとされています。

江戸時代の寺請制度によって仏教での葬儀が広められたことで神道式でのお葬式は大変珍しくなり、青森市では全体の1%程度ともいわれています。

これまでは個別に祖霊祭や盆の祭りなど受けていましたが、氏神様である廣田大御神さまのもと、祖霊と共に参集して交流をしながらより親しみを持ってもらいたいと、合同での盆祭をはじめて斎行することにしました。

それぞれの祖霊をお招きして、ご子孫ご家族と共に懇ろに玉串を奉り拝礼しました。 

終了後には、神道での祖霊観や日頃の祭祀をよりよく知ってもらうため、昨年同様に神道講話も行いました。

今年は新型コロナウィルス感染拡大防止の影響により、親戚一同あつまることが難しいご家庭もあるそうで、残念そうでした。

それでも、一年に一度、こうしてご先祖様のご恩に感謝して手を合わせる機会を大切にしてもらいため、当神社では万全の対策をして斎行することにしました。

地元のご家族は子供も参列してくださり、和やかであり、厳かな雰囲気の中、執り行うことができました。

昨今、お墓の後継者問題は神道のご家庭でも多く、ここ数年墓じまいや、今後の相談などが寄せられていました。

そのような声を受けて、当神社でも令和奉祝記念事業として、御霊を祀る祖霊社と、永代に渡って祭祀する永代祭祀墓の創建をすることを計画しました。

予定であれば今年、寄附を募り、今年中に竣工を迎える予定でしたが、新型コロナウィルスの影響による、氏子崇敬者の厳しい状況を鑑み、今年の冬に延長し、来年の竣工を目指す計画に変更しました。

完成すれば東北でも珍しい神道式の永代祭祀墓になるため、多くの方の悩みを解消できることとなります。

今後、紹介していきますので、ご興味のある方は気軽にお問合せください。

こうして私たちが豊かに暮らし、そして命を頂いている感謝を祖霊に捧げ、そしてともにゆっくりとお過ごして頂ければと思います。

昨今、神道式でのお葬式も注目され相談も少しずつ増えております。

皆さまの祖霊が安らかならんことをお祈り申し上げます。