全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

舞納会が行われました。

2020.12.21 -[社務日誌

令和2年12月12日に舞納会が行われました。

今年一年も無事に終えたことに感謝してお互いを労うため稽古納めの舞納会を開催しました。

例年であれば、舞姫だけではなく親御さん方も集まり、皆で料理をつくったりゲームを行ったりして盛大に楽しんで終了します。

ただ、今年は普段の稽古もそうでしたが、コロナ禍によって感染拡大防止のため、時間短縮や極力接触を避けるようにしての開催としました。

毎年、舞姫達の楽しみの行事となっていただけに、少し残念そうでしたが、それでも沢山集まってくれました。

先ずは舞納めということで、全員で舞いました。

いつも来れている舞姫も、中々参加することが叶わない舞姫も心を合わせて一緒に感謝の気持ちを込めて舞いました。

今年は当神社の舞姫会だけではなく、学校やその他の場所でも同じく、例年とは違う状況に、子供達の心労も相当なものだったと思います。

それでも、こうして元気な姿で集まることができて何よりでした。

舞納めといっても妥協せず、真剣に舞います。

今年最後だからこそ、一年を振り返るような気持ちを込めた舞を舞ってもらえればと思います。

ご飯作りやゲームが無い分、いつもの舞納会よりも多く舞いました。

新しく舞姫に入会した子も、何年も続けている子もそれぞれが発揮できる、それぞれのできる舞を頑張ってもらいました。

どうしても中学生に上がってしまうと、勉強や学校行事だけでなく、部活動も本格的にはじまり、徐々に参加出来なくなってしまいますが、こうした節目だけでもきてくれるだけで、とてもありがたいです。

舞納会といえど、先生もしっかりと指導していきます。

ゲームなど積極的にふれあう場が持てないからこそ、より一層、ともに舞うことでそうした繋がりを育んでいきます。

今年はこのような人数で舞える機会も少なかったので、舞姫達も楽しそうでした。

一つ一つの動作をしっかりと確認しながら、心を合わせていきます。

来年はこのコロナ禍がどのような状態になっているかわかりませんが、少しでも良い方向へ向かっていることを祈るばかりです。

また、時が経つのは早く、中学生、高校生へ昇級していく舞姫も多くなり、来年度は新たに小学生を中心に募集をかける予定です。

舞を通して神道を知る、日本を知る、礼儀作法を知る。

学校では習うことのない体験を伝えていければと思います。

自分達のペースで、自分でできることをしっかりと行っていくことを大切にしています。

卒業した後でも気軽に参加したり、一緒に学んでみたりしています。

コロナ禍で大変だった分、落ち着いた後はより楽しく学べることも考えていきたいと思います。

一緒に付いてきた姉妹もいつのまにか学んで一緒に稽古に参加しています。

日本の美しい伝統や所作、考え方がいつか役に立つようになってくれれば幸いです。

充実した舞納めとなりました。

まだまだ修正して改善していくことは沢山ありますが、ひとつひとつ学んで身に付けてもらいたいと思います。

今日は舞中心の舞納め会となりましたが、それだけだと普段の稽古と一緒になってしまうので、お箸の歴史や作法の勉強をすることにしました。

昨今、お箸を正しく持てない人がお年召された方でも多くなってきましたが、お箸の持ち方に対して、日本で作法やしきたりがあるのは、ただ単純に実用的だということだけではなく、食物に対する敬意の念があるからです。

日本では箸がどのような歴史をたどり、今に伝わっているのか、どうしてしてはいけない作法があるのか、楽しく学びました。

日本のお箸の歴史は、古事記や日本書紀からも知ることができ、既に千数百年以上前から使用していたこともわかります。

また、朝廷では早くからお箸の取り扱いの制度も設けられていきました。

あらゆる物には正しい扱い方があります。

長い年月の中で汎用しながらも大切にしてきたお箸の作法は私達の命を育む大切な食への感謝が込められています。

最後は、歴史を学び、正しい作法を学んだところで、簡単なゲームをしました。

よくすべる小豆を正しい持ち方でお箸で移動できるか、皆悪戦苦闘しながらも楽しく盛り上がりました。

今年は舞の稽古や神事、イベントの参加が少なかった分、舞以外のお勉強も沢山しました。

それを、私達が思っている以上にしっかりと、大人でも難しい神話や神様の名前なども覚えていました。

稽古の最後はいつもの通り、神様に今日1日無事に過ごせた感謝の玉串拝礼をしました。

今年1年はコロナ禍により様々なことありましたが、皆無事に、健康を害することなく通ってくれて何よりでした。

それぞれ、今日の感想を発表し、宮司、先生からも挨拶が述べられました。

来年も元気な顔でまた稽古を再開できるよう楽しみにしております。

1年間お疲れ様でした。

そして、忙しい中、子供達の送り迎えやバックアップ等に励んでくださった親御さん方、誠にありがとうございました。

来年度、募集をしますので、興味ある方はぜひ神社までご連絡ください。