全国唯一病厄除守護神 廣田神社

社務日誌

伊勢の神宮・熊野三社参詣旅行1日目

2011.3.7 -[社務日誌

先に告知をしていた2泊3日の伊勢の神宮・熊野三社参詣旅行を3日間に渡り紹介いたします。参加者は下は25歳から上は88歳まで、総勢35名での参詣となりました。

今回の参詣は生前、先代である16代目宮司が総代方と、新青森駅が開業し無事開通したら新幹線に乗って神宮へお参りに行こう。と話していたことから始まりました。

それで今回、17代目宮司がそれを引き継ぎ、3月7日~9日まで神宮へ参詣することにしました。

しかし、ただ旅行にしてしまうのであれば各人が自身で好きなように日程を組んで行く方がいいと思い、今回は”参詣”つまりはホテルの食事や観光気分ではなく、神宮へ、各神社へ参拝して敬神を深めるという目的にて行くことに決めました。

そのため、事前に伊勢の神宮(正式名称:神宮)についてや、神道、作法などの勉強会を開いてしっかりとした心が構えで準備をしました。

詳しい模様は→http://hirotajinja.or.jp/page-2070/

1日目は熱田神宮参拝並び神宮の内宮にて御神楽奉納の正式参拝ならび御垣内参拝を予定していたため、早朝5時半頃に神社へ集合し、新青森駅までバスで移動しました。

1日目 新青森駅ロビー

本来であれば出発前に安全祈願祭を行う予定でしたが、遠方から参加する方もいらっしゃり、また、朝も早かったため、各自お参りをしてもらい、新青森駅にて神社で用意した旅行安全のお守りを参加者全員に渡して青森を出発しました。

1日目 出発時間

今回はまだ運転開始から2日しか経過していない新型車両の”はやぶさ”に乗車して東京へ向いました。さすがに誰もが初めての新型車両でしたので、早朝でありながら、興奮を隠せませんでした。やはり体感できるほど時間も早く、尚且つ車体の揺れも少なくなったように思います。

1日目 はやぶさ乗車

しかし、東京に着いた途端に青森並の猛吹雪になっており、乗り継ぎ出来るのか、名古屋、三重の天気は大丈夫なのかと一同不安になってしまいました。

ところがいざ、名古屋に降り立つと天は青空をのぞかせ、道はほぼ乾いた状態の良い天気となっておりました。

熱田神宮は平成21年に御社殿を新たに造営しており、眩い白木の色が熱田の深緑の杜に映えておりとても厳かな雰囲気でありました。

1日目 熱田神宮鳥居前

こちらでは、各自参拝を済ませた後、宮司の話や現地添乗員の話を交えながら宝物殿を見学して一路、神宮へと出発しました。

1日目 熱田神宮参道

その後、神宮参拝の正式に則り、神宮の外宮に到着し、宮司の話を交えながら参拝をしました。その後、神宮内宮へと向いました。

1日目 熱田神宮御社殿   1日目 熱田神宮参拝

今回の参詣最大の目的である神宮参拝のため、特別に神宮へ奉職している後輩神職にお願いをして、内宮の案内をしていただきました。

1日目 伊勢神宮宇治橋前

そこで御神楽を奉納するため、神楽殿にて、巫女さんによる倭舞(やまとまい)と男性による人長舞(にんちょうまい)を奉納させていただきました。本来神楽は神様へ捧げるものなので私たちが見るためではないのですが、その厳かな雰囲気や優雅な舞に圧倒され、御神楽終了後には参加者の方々が神様へ向い手を合わせて一心に拝んでおられました。

また、今回、正式参拝の斎主を青森県の神職さんが、たまたま、青森から来るということ聞いて、特別に奉仕してくださいました。その配慮に参加者の方々も大変喜んでいました。

そして、神宮神職の説明を聴きながら愈々内宮御正宮の御垣内参拝になりました。そうすると少し日も落ち始め、肌寒くなり、さやさやと吹き抜ける風に葉が競り合う音と遠く耳を澄ますとせせらぐ五十鈴川の清流が心に緊張と和らぎを与えながら、何にかが漂う神妙な気配に厳かに、真摯に参加者全員にて拝礼をしました。

拝礼後は神宮神職よりお話を受け、隣接する古殿地を遠めに拝見し、説明を受けながら神宮の参拝も終了しました。

参加者の方より、「何度もお伊勢参りはしたけれど今日ほど感動したことはなかったです。」や「ぜひ次は式年遷宮が終わる時にもう一度参拝したいです。」、「感謝の言葉しかいえません。」などの言葉をいただきました。

こうして、全国八万社の本宗である神宮にて神道の根本を感じることで、さらに産土神社に崇敬の念を持っていただけたことに宮司として大変喜ばしいこととなりました。

1日目 旅館にて宴会

その後は旅館にて全員揃って自己紹介をしながら食事を共にして、今日一日の感想を述べてもらいながら、楽しく終えました。

1日目 旅館にて楽しいひと時

※残念ながら神宮では写真を撮りませんでしたのでありません。