御幣立始祭を執り行いました。
2016.12.7 -[社務日誌]
平成28年12月5日に御幣立始祭(ごへいたてはじめさい)を執り行いました。
青森市をはじめ津軽地方では新年を迎えるにあたり御神札を新しくし、御幣(ごへい)と呼ばれる和紙を串に挟んだ供物の紙を新調して神棚に供えます。
現在、串には和紙を裁断したものを挟んでいますが、元々は布などを挟み、「みてぐら」とも呼ばれていました。
そのような御幣の立て始めを神様に奉告し、新調した末社の御幣を供えて材料の和紙や水引などを全て祓い清めるために、廣田神社では毎年12月5日に御幣立始祭という神事を執り行っています。
また、御幣立始祭終了から先着10名には【新年が光り輝くように】と、特別に金の紙にて御幣を奉製していますので、10時前には沢山の方が金の御幣を求めて受付に待っていました。
この時期になりますと、「忌中になると一年間は新しくしない方がいいのですか。」という質問が多く寄せられますが、忌中に服す期間は長くても50日までとなりますので、それを過ぎても御神札や御幣を新しくしないのはかえって失礼にあたります。
正月に来訪する歳神様は祖霊でもあるという見方もありますので、忌中が過ぎれば神棚祭りを再開していただければと思います。
本日から新年の御幣を奉製しております。
来年も良い年を迎えるため必ず御神札と共に御幣を新しく取り替えましょう。